前線から“1000km以上離れた”ロシアの自爆ドローン工場に被害 安価で長距離攻撃可能な方法とは

ミサイル以外でも長距離攻撃は可能。

ウクライナを襲う「シャヘド」工場が標的か

 ロシアの自爆ドローン生産工場が遠く離れたウクライナ軍から攻撃を受けたと、ロイター通信など海外メディアが2025年4月24日に報じました。

 この件に関してはすでにウクライナ参謀本部が、4月23日に攻撃したと発表。製造ラインに損害を与えたと主張しています。

 同工場は、ウクライナ国境から約1054km離れたタタールスタン共和国のエラブガ地区に位置しています。攻撃は自爆型の無人機によるとみられていますが、通常の爆発物を積んだFPV自爆ドローンではここまで遠くの標的を狙うのは不可能です。

 ミサイルなどを除くと同基地を遠くから攻撃できる兵器は限られており、現地で撮られた映像などの情報によると、アエロプラクト製のプロペラ機であるA-22を自爆無人機にした機体か、ウクライナのドローンメーカーであるUKRJET製の「UJ-22 Airborne」である可能性があるようです。

 欧州メディアの報道によると、A-22の改造費用は約9万ドル(約1280万円)、UJ-22は約3万ドル(約430万)で、長距離攻撃できる1発1億円超のミサイルよりも、はるかに安価な攻撃手段となっています。

 今回攻撃されたドローン工場は、1日300機程度の「シャヘド136」の生産能力があるとみられています。「シャヘド136」は3M-54「カリブル」などの巡航ミサイルと並び、ロシア軍の主要なインフラ破壊の攻撃手段となっています。

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