89歳でもまだまだ元気なゲーリー・プレーヤー 全盛期は下半身を我慢+上半身をフル回転で飛ばしていた【プロコーチが解説】

80歳を越えた今でも元気なゲーリー・プレーヤー。現役時代は下半身を正面に向けたまま上半身を思い切り捻転させて、軸がブレない効率的なスイングで飛ばしていた。キャリアグランドスラムも達成した彼のスイングを、プロコーチである奥嶋誠昭が解説する。

強靭な腕力を生かして打つタイプだと思います。これだけ腰を回さずに上体だけをネジるのがスゴイ。体が非常に柔らかいからできるのだと思います。普通のゴルファーははこれだけ上体を回すことができません。ベルトのバックルがトップでほぼ正面を向いていることに驚かされます。

右足は完全につっかえ棒のような役割となっていて、右股関節に乗って、パワーをトップで溜めるのも特徴的ですね。

我慢して上下の捻転差を作って、上半身は開かずにインパクトに向かいます。上半身が浮き上がらないようにしながら、下半身をジャンプ。約50年前なのに、地面反力を使って飛ばしている動きもスゴイですね。強固な軸と地面反力の動きを生かして、飛距離と方向性を両立させているのでしょう。

彼のスイングを取り入れるとしたら、両ヒザの向き、角度を変えずにトップまで上半身を回すことを意識してみましょう。軸がブレにくくなりますし、上下の捻転差が大きくなります。ダウンスイングでは上半身を一気にネジリ戻すと、ヘッドが加速すると思いますよ。

■ゲーリー・プレーヤー
1935 年生まれ、南アフリカ出身。アフリカ出身プロゴルファーのパイオニアであり、米国人以外で初のグランドスラムを達 成 。メジャー通算9勝、 世界中のツアーで通算165勝

■解説・奥嶋誠昭
おくしま・ともあき/ 1980年生まれ、神奈川県出身。2018年からツアープロコーチとなり、日本のトップ選手を多数指導。レジェンドゴルファーのスイングにも精通

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