悲劇の13番…アーメンコーナーで“+3” 松山英樹はピン直撃→池ポチャダボに「切り替えるのは難しいけれど…」

<マスターズ 初日◇10日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>

オーガスタの11番、12番、13番はその難しさから『神に祈る気持ちでプレーするしかない』ということが由来となり、“アーメンコーナー”と名付けられている。初日の松山英樹は、そこで神に振り向いてもらえなかった。12番をボギー、13番をダブルボギーとして初日は「73」。オーバーパーでの滑り出しになった。
スタート時間のおよそ2時間前には練習場に姿を見せ、時間をかけてウォーミングアップを行った。午後1時23分にブライソン・デシャンボー(米国)、シェーン・ローリー(アイルランド)のメジャー覇者組でティオフ。そして今大会を2021年に制している松山は序盤からチャンスを演出した。パーを並べながらも、飛び出す機会をうかがう。

すると7番でバーディ。右から5ヤードのピンを刺し、3メートルにつけた。パトロン(ギャラリー)からの歓声に手を挙げて応えると、深いバンカーからレイアップを強いられた8番パー5でも3.5メートルを流し込んで連続バーディ。「(流れは)良かったと思います」と手応えとともに後半に向かった。

アーメンコーナーの入り口、11番はこの日初めてパーオンを逃したが、しっかりと寄せてパー。そして12番パー3では「打った瞬間に風が吹いてしまって」とピン方向に飛んだティショットがグリーン手前のバンカーにつかまった。そこからピン上1メートルに寄せたものの、下りのパーパットはカップ右フチに蹴られて天を仰いだ。

さらに13番では不運が待っていた。右ラフからフェアウェイにレイアップし、3打目はピンまで67ヤード。これがピンに“直撃”して跳ね返り、グリーン手前を横切るクリークに消えた。同じ場所にドロップして放った5打目は5メートルと寄せきれず。2パットのダブルボギーを喫した。横切ったところの後方線上にドロップをすれば、左足下がりのライでスピンがかけづらく落としどころがより狭くなるため、そのような処置を取ったとも考えられる。

これまでオーガスタを50ラウンドしているが、アーメンコーナーでダブルボギーを叩いたのは20年最終ラウンド11番の1度のみ。「(13番は)いいショット、いいアプローチができていたので“あちゃー”っていう感じでした。切り替えるのは難しいけど、まだ試合中だし取り返すホールもあると思ってやっていました」と歩みを進めたが、スコアを戻すことはできなかった。

最終18番では1メートルのチャンスにつけたが、カップをクルリと回って入らず。「ついたのでよかったけれど、最後は決められなかった。いい一日ではなかった」とスッキリしない締めくくり。首位と8打差の1オーバー・38位タイ発進と出遅れた。

「もうちょっといいゴルフがしたかったんですけど、こういう結果になって残念。もう少しバーディを取っていけるように頑張りたい」。ホールアウト後は練習場に寄らずに帰宅。上位での決勝ラウンド進出を目指し、あす午前10時15分(日本時間午後11時15分)のティオフに備える。(文・笠井あかり)

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