群馬の新たな高速「上信道」さらに延びる! “関越道直結”まもなく “長野の手前”まで新規事業化 温泉もめっちゃ近くなる!?

国土交通省関東地方整備局が2025年4月1日、今年度の予算概要を発表。「上信道」の一部として新規事業化となる国道144号「嬬恋バイパス」の補助事業費を計上しています。「上信道」の整備が今年は加速しそうです。

もう「長野が目前」 上信道さらに事業化

国土交通省関東地方整備局が2025年4月1日、今年度の予算概要を発表。そのなかで「上信道」の一部として新規事業化となる国道144号「嬬恋バイパス」の補助事業費として4000万円を計上するなどしています。「上信道」の整備が今年は加速しそうです。

 上信道は、関越道の渋川伊香保IC付近(群馬県渋川市)からJR吾妻線沿いを西へ、上信越道の東部湯の丸IC付近(長野県東御市)までを結ぶ計画の高規格道路です。現在は群馬県嬬恋村までが複数の区間に分けて建設されています。

 新たに事業化されるのは、事業中の「長野原嬬恋バイパス」からさらに西進する「嬬恋バイパス」約12kmで、群馬県が事業主体となります。「高速ICへの移動時間の短縮による『嬬恋高原キャベツ』の即日販売圏域の拡大等、地域活力の向上が期待されます」といった整備効果が紹介されています。

 さらに国交省は今年度、上信道について「県境部付近を含む残る調査中区間の計画の具体化に向けて、概略ルート・構造の検討等を群馬県及び長野県と連携して進めます」としており、県境越え区間の実現に向けた動きも進みそうです。

「関越道直結」はもうすぐ!

 また、2025年度には同じく上信道の一部となる国道17号「渋川西バイパス」の開通が予定されています。

 渋川西バイパス(5.0km)は渋川伊香保IC付近から、開通済の「金井バイパス」までを結ぶ、上信道のなかでも“根本”にあたる区間です。渋川伊香保IC付近からの現道を拡幅した3.1km区間は開通済みで、ここから金井バイパスまでの新設区間が、今年度開通の見込みです。

 これにより上信道は関越道に直結を果たします。

 渋川西バイパスの現道活用区間は4車線が整備されていますが、ここから金井バイパスまでは現在、並行する県道35号を利用する形になります。4車線が2車線に狭まるうえ、市街地を通過すること、さらにアップダウンが大きいことから渋滞が慢性化しています。

 この“最大のボトルネック”区間は国土交通省の直轄で進められており、まもなく解消される見込みです。

 なお、上信道の事業化区間で未開通の「吾妻東バイパス」(計15km)、「長野原嬬恋バイパス」(約8.5km)については、2029年度の開通が予定されています。これらの整備により、渋川伊香保ICと草津温泉のあいだの所要時間は、整備前の91分から62分まで短縮されるとのことです。

externallink関連リンク

【画像】「上信道」の概要&“気が遠くなりそうな”工事現場関越道ICと接続へ 上信道“起点側”が工事佳境 西を目指す群馬の新「東西軸」現況は?圏央道も混むからイヤ!「北関東道で迂回」はアリか 渋滞少ない快走路の“使い道”
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)