馬場咲希は“騒動”はねのけ今季2戦目へ 気持ちは前向き「今週の予選通過に集中」

<フォード選手権 事前情報◇26日◇ワールウインドGC(アリゾナ州)◇6661ヤード・パー72>

3週前に中国で行われた米国女子ツアーの「ブルーベイLPGA」が、自身の今季初戦になった馬場咲希。最終日を「69」で終え、17位になった大会は「あがりがすごくよかったし、そこで順位を上げられてよかった」と自信にもつながってくる。今季、米ツアーに参戦する日本勢13人がはじめてそろい踏みするアリゾナの大会について聞くと、「なんかすごく楽しみ。あと、緊張…緊張してますね。半々で」と、普段通りのあどけない笑顔を見せる。
ただ状態について聞くと、「ちょっと…どうだろうって感じですね。よくはない」と本音も。「中学校の時とかも、あまりよくない状態で予選通過できたし、今週も諦めずに目標に向かって。よくなくても諦めずにできたらいいですね」。そんななかでも天真爛漫なイメージは、米国でも変わらない。

こういう時、昨年1年間を過ごした下部ツアー(エプソン・ツアー)での経験も生きてくる。アリゾナでの試合も、そこで体験しており、暑さなど気候面にも驚きはない。「雰囲気も似てるし、こんな感じだったなって思えます」。当然、調子が悪いなかでも試合に向かうのが宿命ということも、そこで味わってきた。「ゴルフに関しては去年は悩んで、解決するのが難しいことも多かったけど、ツアーを転戦するにあたっての考え方など学んだことは多かったです」。試練も今では貴重な時間になっているようだ。

オープンウィークの間には、ショックなできごとも起こった。米国女子ツアーを統括するLPGAツアーが、今季の優先出場順位付けをミスしていたことが発覚。それにより、本来であれば出られていたであろう試合の出場権がおりてこなかったことが明らかになっていた。その事態を受け、自身のインスタグラムでは前向きな気持ちを明かしていたが、改めて今週の会場でも本人の口から心境が語られた。

「こうなったらLPGAツアーの対応を待つしかない。まずは今週の予選通過に集中してできればいいなと思います」。ゴルフのことだけを考える。それを意識しながら過ごした数日間ということもうかがえる。

とにかく、終わったことは気にしない。ここまでわずか1試合の出場だが、そこで47ポイントを獲得したことでランキング61位に位置している。これにより4月24日開幕の海外メジャー初戦「シェブロン選手権」出場圏内にも一発で浮上した。「すごい出たい大会でもあるので、頑張りたい。今週も予選通過できるようにしたいと思います」。確実に出られる試合でポイントを稼ぎ、リシャッフルも生かし文句なしで出場できる立場に身を置けるよう今はしっかりと準備を進めていく。

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