
<ダイキンオーキッドレディス 初日◇6日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>
強い雨が降り、最大瞬間風速15.4m/sの強風に選手が苦しめられた開幕戦の初日。岩井明愛も、前半を終えた時点で2オーバーと、タフなコンディションに苦労が続いた。「最初は風の読みが難しくて、縦距離が合わなかった。外したところもラフが難しかったですね」。しかし、後半の10番から4つのバーディを奪い、終わってみれば2アンダーとナイスカムバック。しっかりと3位タイで滑り出した。
後半の4バーディは、10番から15番までに固め打ちしたものだが、「後半は風が弱くなった気がした」と、徐々にアジャストできたことが大きい。この間は2~5メートルほどのパットを沈めて伸ばしたもので、その尻上がりぶりがうかがえる。
華々しい開幕戦…になるはずだったが、あいにくの空模様。「きょうは静かでした。みんな傘を持っていたので拍手もあまりなく」と、少し寂しさも感じるラウンドだった。それでも妹の千怜、そして日頃から仲がいい小祝さくらとのプレーは「楽しかった」と振り返る。「プレー中は喋るより自分のプレーに集中したい」と、“大盛り上がり”とまではいかなかったが、日本ツアーの雰囲気を噛みしめた。
フェアウェイキープ率は57.1%(8/14)で、パーオン率も66.6%(12/18)。プレー内容については、「もっと練習したい」と決して納得はいっていない。飛距離面も、米国で272.50ヤードを記録し現在14位につける飛ばし屋が、風の影響もあり、この日の計測ホールでは239.50ヤードにとどまった。ただ、平均ストロークが『76.1296』だったコースで、わずか9人しかいないアンダーパーグループに名を連ねたのは、地力の証明でもある。
課題に挙げたのは、「ショートすることが多かったので、打ち切れるようにしたい。上りはしっかり打たないと」と振り返ったパッティング。あすは、さらに「楽しい」一日を過ごしたい。(文・間宮輝憲)