手元が浮く、背筋が伸びていない……でも、天本ハルカがナイスショットを打てるのはなぜ?【プロコーチが解説】

昨年の「パナソニックオープンレディース」を制し、1998年度生まれの黄金世代15人目の優勝者となった天本ハルカ。臼井麗香のコーチを務める柳橋章徳氏の目に、彼女のスイングはどう映ったか?

天本選手は、若干手元が浮いたスイングに見えますね。ただ、ドローヒッターで、右サイドで少しリリースする動きが入り、クラブがトゥダウンして引き起こる現象なので、ごく自然な動きです。手元が浮く=悪いスイングという訳ではありません。

左ヒザを早いタイミングで伸ばしながら振っているので、上下の動きも入れているんだろうと思います。それでも、頭も体も浮かされていない。エネルギーのロスはほとんどなく振れていると思います。

また、クラブに遠心力が働くのに対して、耐える動きがなければしっかりミートさせることはできません。天本選手はインパクト付近で背中を丸めていますが、これが遠心力に耐えるための動きになっています。日本ではキレイな姿勢が好まれますが、「気を付け」や「背筋を伸ばす」姿勢は、実は背中が反った状態。このまま前傾してスイングすると腰を痛める可能性があるので、背中を少し丸めるくらいがオススメなんです。
■天本ハルカ
あまもと・はるか/1998年7月23日生まれ、福岡県出身。2018年には日本での最終予選会を勝ち抜いて「全米女子オープン」に出場。19年にツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」に参戦。21年に5度目の受験でプロテスト合格。24年「パナソニックオープンレディース」で悲願の初優勝を果たした。明治安田所属。

■柳橋章徳
やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。強豪・中央学院大学ゴルフ部ではレギュラーとして活躍。PGAティーチングプロA級の資格を取得し、男女のトッププロを指導。現在は臼井麗香のコーチを務める。

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