チャーリーが初エースも チーム・ウッズはPO敗退「パパが一緒にいて最高だった」

<PNC選手権 最終日◇22日◇リッツ・カールトンGC(フロリダ州)◇7106ヤード・パー72>

「あんなうれしそうなタイガーは見たことがない」。同組でプレーしたレジェンド、ベルンハルト・ランガー(ドイツ)はタイガー・ウッズ(米国)親子の姿を微笑ましく見守った。
4番パー3。タイガーの息子、チャーリーのティショットはピン前約2メートルに落ちると、そのまま2バウンドしてカップインした。大歓声の中、ようやく「入った」と気づいたタイガーは、チャーリーを力強く抱きしめ、満面の笑みを浮かべた。

「7番アイアンで少しカット目に打ったんだ。入るところが見えなかったのは残念だけど、パパが一緒にいて最高だった」とチャーリー。一方のタイガーは「TVから入ったと知らされた。信じられないほどうれしい瞬間だった。(4年前に)この大会でチャーリーは初イーグル、そして今年は初ホールインワン。しかも(長女の)サムがキャディをしてくれて、本当に忘れられない時間になった」と振り返った。

試合はランガー、その息子ジェイソン組とのマッチプレー状態に突入。ともにトータル27アンダーで並んで最終18番パー5を迎えた。セカンドでグリーンをオーバーしたチーム・ウッズは、チャーリーがアプローチをしっかり寄せてバーディ。一方、フォワードティからショットを放った67歳のベルンハルトはセカンドでイーグルチャンスにつけたが、決めきれずバーディに終わった。両チームともに「57」をマークし、戦いはプレーオフへ。

プレーオフ1ホール目も18番パー5。チーム・ウッズはグリーン右エッジからチャーリーが放ったイーグルパットがカップに蹴られて入らず、がっくりと膝を落とした。最後はベルンハルトが5メートルのイーグルパットを沈めて勝利。大会連覇を果たした。

今大会は非公式ながらも、2019年に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」以来のタイガーの勝利を期待した大観衆の声援は届かなかった。

勝利したランガーは「みなタイガーに勝ってほしかった。それは私も同じだ。タイガーとチャーリーの素晴らしいプレーを見られた。彼らは必ずこの試合で勝つだろう」とチーム・ウッズを称賛した。

7月の「全英オープン」以来のプレーとなったタイガーは「チーム戦ながら優勝争いをして、プレッシャーのかかるショットでの感覚を何度も思い出した。僕のゴルフは日々良くなっている。来年に向けて、さらにトレーニングを積んでいく」。来季への期待をにじませた。(文・武川玲子=米国在住)

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