食感が人気 福島県の凍天

福島県の凍天(しみてん)は比較的新しいローカルフードです。作っているのはもち処木乃幡という企業で、人気が出たことから宮城県にも支店を出しています。

凍天は福島で伝統的に食べられている凍み餅(しみもち)を天ぷらにしたものです。凍み餅は氷餅など様々な別名があり、水に浸した餅を寒風に当てて乾燥させて作ります。保存食として利用されていて、食べる際は水で戻してから加熱します。ずんだ餡やゴマ餡などで食べるほか、雑煮に使われるなど様々な食べ方があります。

一番の特徴は、ドーナッツ生地でくるんでから揚げていることです。甘く香ばしい生地と、噛み締めた際のもちの食感が人気となり、おやつや差し入れなどとして好まれています。情報番組「ZIP!」や「秘密のケンミンshow」で、福島発のご当地フードとして取り上げられたことがあります。

凍天は凍み餅とドーナツ生地さえあれば自分で作る事も可能です。生地はホットケーキミックスなどで代用する事もでき、低温の油でじっくり揚げれば食感と香りを楽しめます。もち処木乃幡のオリジナルを通販で購入する事もできます。揚げたての凍天を急速冷凍し、冷凍便で送ってくれます。レンジで温めなおすほか、揚げなおしてもおいしくいただけます。

注意したいのは食べるタイミングです。ドーナツ生地でくるんで揚げているため、冷めていると油分を強くかんじる場合があるからです。また、中の凍み餅が冷えると食感が悪くなる原因となります。揚げたてを店舗で食べるか、作り立てを食べるのが一番おいしいといわれています。お土産などにする場合は温めてから食べるのがおすすめです。

通販で購入した場合もレンジで温めやすいように工夫がされています。一個一個別に包装されているため、自分が食べたい量を温められるようになっています。冷凍保存が可能な期間は半年間となっていて、保存が利くのも特徴になっています。

[写:PROHajime NAKANO@fliker]

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