原英莉花、岩井明愛、佐久間朱莉らの共通点! 『つかまるヘッド+叩けるシャフト』が1Wの黄金コンビだった

安定したショット精度を誇る女子プロ。飛んで曲がらない弾道を実現する彼女たちのヘッドとシャフトについて調査し、クラブフィッターの吉川仁氏にその特徴を聞いてみた。

飛ばし屋・原英莉花が使用しているのが、タイトリスト 『GT2』(9度)ヘッドと『LIN-Q ブルー EX 5S』シャフトだ。

「原プロは全体的に強く叩いても安定したしなりで方向性が整うカーボンシャフトを巧みに使ったセッティングです。ドライバーは適度なつかまりでやさしいヘッドに、中元調子の叩けるシャフトを組み合わせています。パワーを最大限に生かしつつ、ショットの精度も上がる工夫ですね」

今季3勝を挙げ、ドライビングディスタンスでは6位に入った岩井明愛は、『EZONE GT タイプS』(9度)ヘッドと『レクシスカイザM 5S』シャフトを採用。安定したドローを打つ工夫がなされたセッティングだという。

「ボールをやさしくつかまえるために、フェース向きを2度フックにしていることが特徴的。シャフトはクセのない中調子にすることで左に行き過ぎないように調整していますね」

また、平均252.18ヤードを飛ばし、ドライビングディスタンス9位となった櫻井心那は、『スリクソン ZX5 MK Ⅱ LS』(9.5度)ヘッドに『ツアーAD DI ハイモジュラス 6S』を採用。ハイスピンになり過ぎないスペックに仕上げているという。

「ロースピンのLS系のヘッドに、先端の硬いシャフトを組み合わせてボールの吹け上がりを防いでいます。ハードヒッターが効率良く飛ばせるセッティングです」

ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率の順位を合算したトータルドライビングで2位に入った佐久間朱莉。話題となった『G430 MAX 10K』(10度)ヘッドに『レジオフォーミュラ B+55 S』シャフトを採用。曲がらないスペックを重視しているようだ。

「慣性モーメントの高いヘッドをチョイスした安定感重視のセッティング。手元調子かつ先端の強いシャフトを組み合わせることで真っすぐ押し込むようなインパクトを作っています。高MOIヘッドはシャフトの先端が軟らかいと振り遅れる可能性があります」

吉川氏が強調するのは、トップ女子プロたちはつかまりのいいヘッドに先端が硬いシャフトを採用している点。つかまりはヘッドに任せて、挙動を安定させるシャフトを使うことで、飛距離と方向性を確保しているという。

方向性に悩む人は、『つかまるヘッド+叩けるシャフト』の組み合わせを参考にしてみてはいかがだろうか?

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