原英莉花は“予選通過”に黄信号 出遅れたコースでリベンジを「取り戻しにいきたい」

<LPGA Qシリーズ(最終予選) 3日目◇7日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

「76」を叩いた初日の出遅れから巻き返せず、第2ラウンドを終えた時点で79位タイ。25位タイまでに与えられる米国女子ツアーの来季出場獲得に向け、なんとかボーダーラインに近づきたい原英莉花だが、1つしか戻すことができなかった。
2コースを使用する予選会で、きょうは伸ばしやすいといわれるクロッシングズコースを2日続けてプレー。原は4日目に難度の高いフォールズコース、そして上位勢がクロッシングズコースを回ることから、できるだけ食らいついていきたかった。

「きのうは後半の1番、2番で落としてしまったけれど、そこ以外はいいプレーができていた。伸ばすことを考えて練習していきました」。この日は10番からティオフ。11番で5メートルのスライスラインを決めバーディが先行した。ただ、15番では花道から寄せきれずにボギー。さらに17番パー3では3オン2パットのダブルボギーを喫し、後半の巻き返しを強いられた。

それでもティイングエリアが前に出て2オンに成功した4番パー5など、2つのバーディを奪い、まずは“この日の負債”を帳消しに。そして8番パー3では、2メートルにつけて1つアンダーに潜った。4バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「71」。だが、その表情は晴れなかった。

「少しずつ、初日よりはマシなプレーになっているけれど、伸ばさないといけないなかで、1個しか伸ばせなかったのは残念」。気温が上がって振りやすくなったこともあり、ショットをコントロールしてチャンスにつけることはできていたが、グリーン上での違和感が拭えない。

渡米時にエースパターが曲がってしまい、現地で調整はしたものの、構えたときにしっくりとこない。「気持ち悪いです、正直。アライメントの線だけが頼り。いままでは真っすぐポッと出せばよかったけれど、打ち出しを意識するとズレた転がりをする」。開幕前には「気合で入れたい」とも言っていたが、決め切ることができないと、なかなか気持ちが乗っていかないという悩みも抱えている。

3日目を終えてトータル5オーバーは77位タイ。現時点で“圏内”になっているトータル2アンダーのボーダーラインは、決して近いものではない。さらに第4ラウンド終了時点で行われる予選カット(65位タイまで、現時点でトータル3オーバー・63位タイ)も気になる位置。あす回るフォールズコースは初日に「76」をたたいて出遅れたコースということもあり、「取り戻しにいきたいなという気持ち」とリベンジを誓う。

「ビッグスコアが欲しいし、マストになってくる。しっかり集中して、一打一打をプレーできるように。凡ミスしないで伸ばしていけるようにしたい」。最終日へ望みをつなぎたい。(文・笠井あかり)

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