最長380ヤード! 日本選手権4連覇中の女子大生、長谷川円香は右足素振りでアッパーに打つ【ドラコン選手紹介】

今年の日本ドラコン界は盛り上がりをみせている。9月に行われた『ULD(Ultimate Long Drive)世界選手権』では日本選手権5連覇中の三隅直人が世界一に輝き、11月の『アジアドラコン選手権』では豊永智大がアジアNo.1の称号を手にした。彼らドラコン選手たちはどんなことを意識して飛ばしているのか? 今回は「日本ドラコン選手権」で4連覇中(2021~24年)の女子大生、長谷川円香を紹介する。
身長は172センチの恵まれた身体を生かして、ヘッドスピードは「トラックマンでマックス55m/sくらい。平均は52~53m/sで、試合だともうちょっと上がるかもしれないです」。48インチの長尺ドライバーを使うとはいえ、男子ツアープロの飛ばし屋クラスのスピードを誇り、公式戦では最長380ヤードをマークしている。

コーチは原江里菜や堀琴音を指導する森守洋氏。「森さんにはツアーに行ってほしいと言われている。いまは大学に通っているので、来年からちょっとずつゴルフをやるかもしれません。今はドラコンをメインに世界チャンピオンを目指しています」。来春の大学卒業後は、ツアーへの出場も視野に入れつつ、軸足はこれまで通りにドラコン競技に置く方針だ。

現在、ドラコンの世界ランキングは15位。「世界では身長は普通なんですけど、周りはもっとムキムキで私は子ども体型です。世界チャンピオンのフィリス・メティ選手が180センチ、100キロくらいなので」と、世界一には筋肉量が足りないと考えている。

また、男子ドラコン選手や米ツアーの飛ばし屋は、フォローで左足を右後方に引く選手が多い。長谷川もまた、競技の直前には右足一本で素振りを繰り返し、左足を引いている。これは男子の日本チャンピオン、三隅にアドバイスされて始めた。

「私はドライバーを上から入れてしまう癖がある。これをやるとアッパーに打つイメージが出ます。特に風がフォローの会場では高い球で飛ばせます。世界チャンピオンのカイル・バークシャー選手も左足を引いて打っている。私は左足を着いていても回れちゃうんですけど、特に体が硬い人は左足を引いた方が速く回れます」

規格外のスピードとパワーで日本ではほぼ敵なしの22歳。大学を卒業しドラコン競技にかける時間が増える来年は、世界での活躍に期待がかかる。

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●身長174センチとドラコン選手では小柄な三隅直人はなぜ世界で活躍できるのか? 関連記事の【37歳の三隅直人が352ヤード飛ばしてドラコン世界一に輝く! 懸垂300回で「ヘッドスピード67~68m/s」】では、その飛距離の秘訣に迫っている。

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