山形‐寒河江の“斜めバイパス”どこまで進んだ? 東北中央道と山形道をつなぐ近道「山形中山道路」の現況は

国道112号山形中山道路の事業は、どこまで進んでいるのでしょうか。

9月に本格着工

 国土交通省東北地方整備局が2024年8月、今年度1回目の事業評価監視委員会を開催。国道112号バイパス「山形中山道路」について再評価を行いました。

 山形中山道路は、東北中央道の山形中央IC近くの山形市西崎(県道18号山形朝日線)から、中山町大字達磨寺(国道112号現道)までを南北に結ぶ計画延長7.4kmのバイパスです。全区間とも開通していません。 2020年度に事業化され、2024年9月には起工式が開かれています。道路は幅員10.0m・2車線、設計速度80km/h、交通量2万200台/日で計画されています。 山形中央ICと山形道の寒河江ICを斜めにショートカットするようなルートを描き、完成すると並走する国道112号の交通が分散。山形市内の道路の混雑緩和や円滑な地域間連携などが期待できるといいます。 東北地方整備局によると、道路整備により所要時間のばらつきが減り、貨幣換算すると50年で約54億円の効果が見込まれるとのこと。また、山形中山道路の終点(達磨寺)から終点近くの山形市立病院済生館までの平均搬送時間は、現行26分から開通後19分に短縮される見込みといいます。 全体事業費は250億円。2024年3月末時点の用地進捗率は20%、事業全体の進捗率は5%です。なお、雑草対策として当初計画していた防草パネルを防草シートに変えたことで、コストを約3000万円削減しています。 山形市と寒河江市を結ぶ主要ルートは現在、高速道路だと東北中央道+山形道経由、一般道だと国道112号経由ですが、今後、山形中山道路が加わることで選択肢が増えます。 開通時期について東北地方整備局は、「完成に向けた円滑な事業実施環境が整った段階で確定予定」としています。

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