史上初グランドスラムへ 申ジエが“4~5年ぶり”のシャフトチェンジ「前のもの以上でないと替えられなかった」

<日本女子オープン 初日◇26日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72>

日本のメジャーでこれまで3冠を達成し、史上初のグランドスラム(メジャー全制覇)まで残すはこの「日本女子オープン」のタイトルのみ。申ジエ(韓国)は、「この大会のコースを歩けるのは今でも光栄」という気持ちも胸に悲願成就を目指している。
思いのほか軟らかいグリーンにも助けられ、スコアを伸ばしていく上位陣を見て「練習ラウンドをしていた時、こんなにアンダーパーが出るとは思わなかった」と苦笑いも浮かべる。しかし、そこにしっかりと食らいついた。初日に出した3アンダーは首位と4打差の4位タイ。「すごく安定していました」と、満足度は高い。

ポイントに挙げるのは「ティショット」。この日はパー3を除く14ホール中11ホールでフェアウェイをヒットした。「ラフに入ったらピンを狙うのは厳しい。きょうは3ホール(ラフに)外したけど、そのうち2つがパー5だったので大丈夫でした。ティショットはプレッシャーを感じますね」。百戦錬磨の元世界1位でも、そこに入れたら万事休すというのが、今回の厄介なラフだ。

その回避を助けているひとつが、ドライバーのシャフトだ。3週前の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」から、USTマミヤの『The ATTAS V2 5S』を投入している。「前のシャフトは4~5年替えられなかった。そこまで使い続けると、それ以上にいいと思えるものが出ないとなかなか替えられなかった。いいシャフトをテストすることができ、よりいい状態で挑戦することができました。安定性がありますね」。最近は「よりランが出る」クラブセッティングを模索中。そのなかで見出した1本が、“重い腰”をあげさせた。

イメージするのは、最終日にトロフィーを掲げる自分の姿。ただ、一足飛びではそこにたどり着けないことも重々承知だ。「きょうみたいなプレーを続けていきたいですね」。通算30勝で得られる永久シードが目前となる日本通算28勝目を手にしてから、もう1年以上が過ぎた。新たな武器とともに、最後の大物を釣り上げる。(文・間宮輝憲)

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