“逆輸入プロ”伴真太郎は日本とアニメが「めっちゃ大好き」 重いグリーン対策のパター新投入で好発進

<パナソニックオープン 初日◇19日◇有馬ロイヤルゴルフクラブ(兵庫県)◇7100ヤード・パー72>

父親が日本、母親が台湾の出身で、生まれが米国の“逆輸入プレーヤー”。伴真太郎がボギーフリーの「65」で回り、好発進を切った。
アマチュア時代には海外の試合で通算5勝を挙げ、18年にはオールアメリカンに選出。米国と世界選抜のアマ対抗戦「アーノルド・パーマーカップ」代表にも選ばれるなどの実力を誇る。同年にプロ転向を果たし、PGAツアーカナダで戦うも、なかなか結果が残せず。22年に日本のQTで4位に入り、日本ツアーに参戦し始めた。

1年目の昨年は、賞金ランキング81位でシード権を獲得できず、今年はQT10位の資格でレギュラーツアーと下部ABEMAツアーに挑んでいる。現在の賞金ランクは62位でシード圏内。後半戦に差し掛かるなか、出場できる試合数も限られているため、一つひとつが大事な試合となる。

この日は「ちょっと下手くそのショット」と自己分析。2番から10メートル、6メートルを決めると、4番では10ヤードのアプローチを入れてチップインバーディ。3連続で序盤からスコアを伸ばしていった。

流れは最後まで崩れず、ボギーなしの7バーディを奪った。今季自己ベストスコアも更新し、「きょうは楽しい」と笑顔。そしてこの好スコアの要因に今週から投入した新パターを挙げた。

「今週はパターを重たいやつにチェンジした。ここはちょっと(グリーンが)重たい。軽いパターは好きだけど、スピードのセンスはあまりない。手前ばかり」。9フィートと転がりが遅いグリーンに、重量のあるパター『トゥーロン LE MANS』を新調した。インサートはなく硬めの打感が特徴。この日のパット数は29回にまとめ、重いグリーンへの戦略に成功し好スコアにつなげる結果となった。

日本で戦うのは2年目となる。報道陣の質問には通訳を入れず、自ら日本語で答えていた。とりわけ日本語を勉強しているわけではなく、「何も勉強しない。多分アニメだけ(笑)」と、日本のアニメを見ながら覚えているという。「ナルトとワンピース、ドラゴンボール。最近は呪術廻戦とハイキューと…」とドハマり中だ。

「めっちゃ大好き」と日本に惚れ込んだ逆輸入プレーヤー。ルーツを持つ、愛する異国の地でツアー初優勝に挑んでいく。(文・高木彩音)

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