まだあるぞ! 19歳・菅楓華は初優勝へ“女王”と直接対決「強気のパッティングで」

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目◇14日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6560ヤード・パー72>

プロ1年目の菅楓華は臆することなく、初の直接対決となった絶対女王に立ち向かった。初めて単独首位から出て、4バーディ・2ボギーの「70」で回りトータル10アンダー。ティショットを右に曲げた最終18番のボギーで首位の座からは滑り落ちたが、単独首位に立った山下美夢有とは2打差の2位につけた。
初体験の優勝争いにも「緊張はしなかった」という強心臓の19歳が、初優勝の可能性を残して、18ホールを回り切った。「きょうはショットが良くなくて、特にドライバーが一番暴れてしまいました。18番は昨日もラフに入れて、気持ち悪さが残っていた。もったいないパットもありました」。

4番パー3でティショットを大きく右に曲げた。あわやOBのミスショットからボギーが先に来た。山下は出だしから連続バーディ。序盤で首位の座を譲ったが、ずるずると後退することはなかった。

直後の5番で2メートルを沈め、6番パー3は7ヤードをチップイン。連続バーディですぐに追いついた。12番パー5では7メートルを入れて再び単独首位に立つなど、2季連続年間女王を相手に互角の戦いを演じた。

ツアー15試合目で実現した、山下との同組ラウンド。しかも優勝争いの最終組という願ってもない舞台は貴重な学びの場ともなった。「勉強させてもらおうと思っていたので、いろいろとプレーを見ていました」。印象に残ったのは、自身は苦しんだ重いグリーンでのパッティング。「山下さんは必ずカップをオーバーさせてくる。入れなければいけないところは、しっかり決めてくる。全部が安定していました」。最高のお手本を“特等席”から見ることができた濃密な時間だった。

宮崎・日章学園高3年時に受けた昨年11月の最終プロテストに合格した直後は、「見られることもプロの仕事。おしゃれにも興味があったので」と人気YouTuber・さくらの動画を見て、熱心にメイクを勉強していた。だが、ツアー生活が始まり、「ゴルフのことだけを考えるようになった。動画はずっと見ていません」とゴルフ漬けの日々だ。

最終日も最終組で山下と回る。さらに、大会連覇を狙う岩井明愛を加えたグルーピング。96期生の初優勝一番乗りもかかる。「ここは伸ばすコース。しっかりバーディを取らないと優勝はできない。まずはボギーを打たないこと、きょうと同じミスをしないこと。強気のパッティングでいきます」。2日連続でお勉強会にするつもりはない。(文・臼杵孝志)

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