
<ソルハイムカップ 初日◇13日◇ロバート・トレント・ジョーンズGC(米バージニア州)◇7500ヤード・パー72>
ライダーカップの女性版と呼ばれる「ソルハイムカップ」。米国選抜と欧州選抜の対抗戦はライダーカップにも負けない女子ゴルフ最高の盛り上げを見せる大会としても知られている。
米バージニア州のロバート・トレント・ジョーンズGCで迎えた初日、午前7時05分にロッキーのテーマで第1組の選手が入場し観客は大興奮…のはずだったが、1番ティを囲む2000人観客席には大きな空席が目立った。
ソルハイムカップの人気がなくなった訳ではない。ファンがコース入りするために車を停めた駐車場から会場へ運ぶシャトルバスの運行がまったくの不十分。駐車場には長蛇の列で午前8時の時点で、「バスに乗るまでには3時間かかる」と言われたという。
そのため大勢のファンが観戦を諦めて自宅に戻たり、中には泣き出す子供たちも居たと伝えられた。前日開催された開幕式にも大勢のファンが集まったが、コースから駐車場に戻るバスに乗るのに数時間かかったことが報告されており、「予測される事態だった」と怒りの声が上がっている。
LPGAツアーは声明を発表し、「ファンがシャトルバスに乗るのに多大な時間を要していることを深くお詫びします。早急に事態の改善を図り、前に進みたい」としたが、初日が終了しコースを去るためのシャトルバスに乗車するにも数時間待たされるという事態が発生していたという。
欧州チームの応援にはアイルランドやイングランドなど欧州からわざわざ出かけているファンも少なくない。ファンからはチケットの払い戻しを求める声も上がっている。チケット代とは別途、駐車料金は30ドル(約4200円)、2日目も午前7時から開始が予定されているが、果たして改善されるのだろうか?(文・武川玲子=米国在住)