
<フジサンケイクラシック 3日目◇31日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
雨の影響で54ホールに短縮競技となったフジサンケイクラシック。31日は順延となっていた第2ラウンドが行われたが、2009、10年大会覇者の石川遼が終盤で崩れた。
スタートホール10番のセカンドショットからプレー再開。しぶとくパープレーを続け、18番でバーディパットを沈めてガッツポーズを見せた。しかし、迎えた後半5番パー4。「風を読み間違えた」とセカンドショットがグリーン奥のバンカーへ。さらに、1メートルのパーパットを外してボギーを喫した。続く6番はパー5だったが、花道からのアプローチが寄らずにパー。取り返すことができなかった。
続く7番パー3でもティショットがグリーン手前のバンカーにつかまり、ボギー。8番パー5でも「フェードを打ちにいったのが、ちょっと曲がりすぎちゃいました」と、ティショットが右の林に入ってOBとなった。このホールもボギー。最終9番でも3パットのボギーとなり、上がり5ホールで4つスコアを落とした。トータル4オーバー・67タイはカットラインに1打届いていない。後続のスコア次第では、このまま予選敗退が決まる。
「悪い流れを戻しきれなかったというか、そのまま終わってしまったなという感じです」。大会2勝を誇る富士桜での“悪夢”を淡々と振り返った。
6月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」でツアー19勝目を挙げて以降、4試合で予選突破は2回。最高成績は28位と、本調子にはほど遠い状況だ。「まずはスイング、攻め方とかをしっかり整理して、次に生かせればなという感じがします」。そう言い残し、クラブハウスへと引き上げた。(文・神吉孝昌)