マジか! 葭葉ルミが301ヤードを記録‼ 真っ黒ヘッドの正体は「ロースピンでもつかまる」本間の未発表モデル

2017年、18年のドライビングディスタンス1位の葭葉ルミが、再び“女王”奪還に燃えている。昨季の平均飛距離は252.90ヤードで12位に甘んじたが、31歳になった今季は最高の武器を手に入れて“定位置”を視野に入れている。
「NEC軽井沢72ゴルフ」の初日、葭葉は9番パー5のドライビングディスタンス計測ホールで301ヤードを記録した。「2オンさせないとバーディが取れないと思っていたので(ティショットは)頑張って振りました」と笑顔を見せる。軽井沢は標高900メートルほどと高く、9番ホールはランディングエリアが下っている。「私の時はフォローの風」と好条件ではあったが、「ほぼ会心でいいドローのいい球。振ってもねじれることなくきれいなドローボールでした」と女子で驚異の300ヤード越えを見せた。

葭葉が手にするドライバーのヘッドを見ると、真っ黒で目立った印字ものなくどこのクラブかも分かりにくい。近くで見ると『HONMA TW767 PROTOTYPE-LS』と書かれている。本間ゴルフの大人気のTW757シリーズの後継の新モデルと分かる。

新しいヘッドをテストしたのは開幕前のオフだった。「最初さらっと打ったら、いきなり前モデルを使っていた昨年より(ボール)初速が1m/sぐらい上がったんです。『えっ』てなっていろいろ調整しました」。新シリーズはいくつかのヘッドタイプがあるようで、テストした結果、葭葉はロフト9.5度のロースピンタイプ(LS)を選んだ。

「打った感じ弾きがよくて、高い打ち出しのロースピンで飛んでいます。スピンが少ないモデルは滑って右に抜けることがありますが、『767』はしっかりつかまってくれるので、飛んでいるのだと思います」とロースピンでもつかまり感のあるヘッドだと付け加えた。

『757』はソールの溝をカーボン素材で補強したカーボンスロットがついていたが、『767』にはついていないシンプルなソールに変更。新作の特長の一つは、クラウン部を上からよーく見ると、後ろ側にウェートが付いているのが分かる。

本間ゴルフのプロ担当に聞くと「フェース側がチタンで、後ろのウェートもチタンです。カーボンクラウンを挟むサンドイッチ構造にして、重量を後ろに持っていくことで慣性モーメントを上げています」と同社では初の構造を搭載していると説明してくれた。

「(違うモデルだと)飛ぶ時と逆でたまにミスヒットですごく飛ばないこともありますが、新作はミスしても飛んでくれるヘッドです」と新構造の効果も感じている。平均飛距離はミスヒットした時も合わせての飛距離。タイトル獲得に向けて大きな追い風になっている。

「CATレディース」終了時点のドライビングディスタンスは、263.76ヤード。1位の穴井詩も263.76ヤードだが小数第3位の差で2位となっている。「今年はディスタンス1位を狙っていきたいとオフに話していたので、現実味が帯びてきましたね」と白い歯を見せる。

QTランキングは56位だったが第Ⅰ回リランキングで24位に入って中盤戦以降の出場権を確保。2016年以来の2勝目、2019年以来のシード復帰、そして2018年以来のドライビングディスタンス1位に向けて『767』とともに戦う。

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 ●ウェッジはいろいろなヘッドやソール形状があり、悩んでしまう。アプローチに悩む人には関連記事【フェースを開いて激スピンで止める? ザックリを防いでミスなく寄せる? 最新ウェッジ30機種を完全解剖】がオススメ。これでピッタリモデルが分かる!

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