なぜまた? 千葉のゴルフ練習場で起きた鉄柱倒壊から5年……埼玉で繰り返された突風によるネット支柱の破損は防げなかったのか

2024年7月24日11時50分、埼玉県にあるゴルフ練習場の柱が突風の影響で折れるという事故が発生した。5年前、あれほど話題になった市原ゴルフガーデンの教訓は生かされなかった。
事故が起きたのは、埼玉県志木市のゴルフ練習場「志木スポーツプラザ」。突風が襲い、ネットを支えていたコンクリート製の柱29本のうち、約半数が折れた。
 
ここで思い出されるのが、19年に千葉県市原市のゴルフ練習場「市原ゴルフガーデン」で起きた鉄柱の倒壊。台風の暴風により高さ30メートルから40メートルもある鉄柱13本が根元から倒壊。住宅街の家屋や駐車中の車などを押し潰し、大けがを負った被害者も出た。鉄柱の基礎が老朽化により腐食していて、なおかつネットも暴風雨時に下ろせる昇降式ではなく、固定式だったことが原因だった。
 
一方、志木の場合はコンクリート製の頑丈なもので、緊急時にはネットを下ろせる構造になっていながら、昇降装置が完全に作動しなかった。そのタイミングで突風に見舞われ、柱が倒壊したという。
 
コンクリートが練習場の内側に落ちる構造になっているため人的被害はなかったが、コンクリートの破片が住宅などに飛ぶ物損被害は出た。そこで8月7日、志木スポーツプラザの支配人を務める根岸幹雄氏を直撃した。
 

 
――市原ゴルフガーデンの事故についてはご存知ですか。
 
千葉ですよね。知っています。
 
――ここは見たところ柱がコンクリート製なので頑丈そうには見えますけども。
 
頑丈だと思います。
 
――だとすると、ネットを下ろしていたら大丈夫だった?
 
下ろしている途中でした。どこかのウインチが動かなかったという報告を受けています。
 
――故障ですか?
 
故障なのか、たまたまそのときに運悪く動かなかったのか。普段だったら下ります。今までうちも33年間、相当な風の中でも事故なくやってきた。今回はウインチが動かなかったか、動いていて下がらなかったのかが分からないんです。
 
――再開の目途は?
 
今のところ立っていません。こんな状況なので、これからいろんな業者の方とご相談しながらやっていくと思います。
 

 
多くの練習場関係者は、市原での教訓を共有したはずだった。しかし今回は、いざというときに下ろせるはずのネットが下ろせなかった。その原因も支配人の話を聞く限り、釈然としない。
 
せめてネットの昇降機については、日頃からの点検整備は必要。今回の件が残した教訓のひとつであることは確かなようだ。(取材・文/日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗)
 
◇ ◇ ◇
 
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