全英前哨戦で3位 古江彩佳は「風の経験」生かしていざ“聖地”へ

<ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン 最終日◇18日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6584ヤード・パー72>

2022年大会覇者の古江彩佳が気を吐いた。多くの選手がスコアを伸ばしあぐねた最終日で、この日のベストスコア「68」をマーク。7月「アムンディ・エビアン選手権」でメジャー初制覇して以来の実戦は、3位タイと上位フィニッシュを果たした。
7打差の5位タイからスタートすると、バーディ発進を決める。それ以降は耐えるゴルフを強いられ、3番で5メートル、5番で6メートルと長いパーパットを決めてなんとかしのいだ。「ピンチもあったが、いいリズムでできた」と後半へ向かった。

直後の10番でバーディとすると、13番から連続バーディを奪い、一時は首位に3打差まで詰め寄った。だが、その後は足踏みをしてしまい、ローレン・コフリン(米国)も伸ばしたことで勝利には手が届かなかったものの、上位フィニッシュには笑顔も見せる。

初日には「優勝したあとが一番気をつけなければいけない」と、メジャーチャンピオンの称号におごらず気持ちを引き締めていた。4日間、強い風が吹き荒れたダンドナルド・リンクスで、「タフなコンディションでいいプレーができて自信につながった」と堂々たるプレーを見せた。

特に最終日は「ショットはうまくいったり、悪かったりでしたが、そこからチップで寄せられたり、パットが入ってくれた」と、ショートゲームでをカバーすることができた。

2日目こそ「73」のオーバーパーとしたが、そのほかはすべて60台のラウンド。「風が嫌いじゃないので、そこがうまくできている部分なのかなと思います」と苦手意識がなくプレーできたことも上位フィニッシュできた要因の一つだ。この言葉からも、来週の「AIG女子オープン」(全英)への期待が膨らむ。

息つく間もなく、月曜には“聖地”セント・アンドリュースに入り練習を行う予定。「風の経験をできたことが本当に大きい。またうまくできたらいいなと思います」。タフなコンディションで底力を見せた“新メジャー女王”。今大会で得た経験を、思う存分、全英にぶつけたい。(文・齊藤啓介)

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