『短パン解禁』のなか4日間“長ズボン派”選手のワケ 「ビシッと決まらないイメージ」

国内男子ツアーは「横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜」は最高気温37度を記録する日もあったの猛暑のなか行われ、米澤蓮が今季2勝目を果たした。今大会では日本ゴルフツアー機構(JGTO)が『猛暑等による熱中症対策のため』という目的で、1999年JGTO発足以来初となる『競技日の短パン着用』を決めた。
第1ラウンドでは、150人選手のうち120人が短パンを履いてプレー。「涼しくてありがたいです」、「プレーがしやすいです」と多くの選手が歓迎ムードで口をそろえた。4日間を終えて大半が短パンでラウンドしていたが、なかには全日“長ズボン”で戦う選手の姿があった。なぜ、長ズボンを選んだのか? 一部の選手がそのワケを明かしてくれた。

初日に「63」で回り単独首位発進を決めてトータル11アンダー・19位タイで終えた小浦和也も長ズボン派。「あまり持っていなくて(笑)」と短パンの準備がなかったこともあったが、「ちょっとバカンス感が出てしまう。僕のなかではビシッと決まらないイメージがあって、エンジョイゴルフになってしまうので」。いつものスタイルを続行し、集中力を下げない戦略だった。

予選ラウンドで連日「66」でプレーし、2位タイで決勝ラウンドに進んだソン・ヨンハン(韓国)も“短パンを履かない派”。「あまり半ズボンが好きじゃなくて…」と苦笑いを浮かべた。「芝が当たったりするのが好きじゃない。だけど暑いですね。でもみんな暑いから一緒ですね(笑)」と、肌に直接芝が当たったり、ついたりすることが気になる様子。日焼けについては「別に気にならない」と笑った。ちなみに、母国の韓国ツアーでも「今年から短パンOKな試合があります」と、熱中症対策が進められているようだ。

最終日に「63」をマークし、トータル14アンダー・7位タイで終えた金谷拓実は「(実は)練習日に履いていて」と、練習ラウンドのときには短パンを着用していた。ただ、「めちゃくちゃ日焼けして足が痛くなってもう無理だ…ってなった。(短パンでのプレーは)素人だから(笑)」と、大会初日からはいつもの長ズボンスタイルに戻した。金谷は“火傷防止”をしっかり行って4日間を戦いきった。

選手の体調面を考慮して解禁された『短パンOK』での競技。そのなかでもさまざまな理由で長ズボンを選ぶ選手もいるが、熱中症の予防として選択肢が与えられることは、選手にとってもプラスなことに違いない。来週行われる「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント」(8月22~25日、福岡県)でも『短パン着用』が認められている。(文・高木彩音)

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