“最小兵”150cm 小さな巨人・山下美夢有が上々7位発進「あすからも伸ばしたい」

<パリ五輪 初日◇7日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇6374ヤード・パー72>

体格のハンディをものともしない。出場60人中“最小兵”150cmの山下美夢有が2バーディ・1ボギーの「71」をマークして、1アンダー・7位タイ発進。世界の強豪を相手に、堂々たる戦いを見せた。

初日は165cmのリディア・コ(ニュージーランド)、170cmのマヤ・スターク(スウェーデン)とラウンド。体格で劣る山下は、切れ味鋭いショットと技術で対抗した。まずは3番パー5。2打目でグリーン奥まで運ぶと、アプローチは傾斜を利用して約1.5メートルにピタリ。日本のギャラリーから「うまい」と感嘆の声が漏れるほどのテクニックで、五輪初バーディを奪った。

続く4番はボギーを喫したものの、5番パー4では2打目を約3.5メートルにつけると、これを沈めてバウンスバック。1アンダーで前半を折り返した。後半ではパットに苦しんでパー行進となったが、集中力を切らさず、スコアを崩さない安定感はさすがの一言だ。

「きょうはショットが安定していたんですけど、なかなかパットが入らないバックナインでした」と課題はグリーン上だと自覚している。ショットの貢献度を表すストロークス・ゲインドでは『3.117』で7位だったが、パットの貢献度は45位にとどまった。ここが修正できれば、首位との6打差を一気に縮めることもできそうだ。

「初日からたくさんのギャラリーが声援をくれた。日本のみなさんも応援にきてくれて、すごいパワーをもらっている。2日目以降もしっかりと伸ばせるように頑張りたい」

日本ツアー2季連続の絶対女王は、今年の海外メジャー4試合すべてに出場。6月の「全米女子プロ」では単独2位に入るなど、世界で通用するポテンシャルを見せつけた。表彰台に登って『ミユウ・ヤマシタ』の名を世界にとどろかせるためにも、上だけを見て果敢にピンを狙っていく。

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