山田彩歩がレギュラー自己最高13位発進 今季は下部ツアー重視のワケ「ランキングを意識しながら…」

<北海道meijiカップ 初日◇2日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6568ヤード・パー72>

QTランク130位で今季は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場の25歳・山田彩歩が、地元で成長した姿を見せた。5バーディ・3ボギーの「70」で2アンダー。今大会出場は3回目、5ラウンド目にして初のアンダーパーをマークし、13位タイ発進はレギュラー自己最高位での滑り出しだ。
フェアウェイキープとパーオンがともに7回とショットに苦しんだなか、持ち味を発揮した。「アプローチとパターでしのいで、チャンスを決めていくというのがわたしのゴルフ。ボギーもあったけれどいいゴルフでした」。一桁順位から落ちてしまった終盤17番パー3でのボギーを悔やみながらも、赤字で終えられたことに胸を張った。

ここは苦手意識もあるコースだった。大会自己ベストスコアは「72」で、2年連続で予選落ちを喫している。「フェアウェイが絞られていて、ショット力が試されるコース。自分的にはすごく難しくていつもオーバーパーだけど、風が強い中でアンダーで回れたのを評価したい」。昨年8月「ニトリレディス」以来のレギュラー予選通過のみならず、自己最高順位で3日間を終えることも目指していく。

今大会は主催者推薦での出場。レギュラーでプレーできる機会に感謝しながらも、今季はステップに重きを置いている。その理由は、リランキング制度が設けられたから。「自分のランキングを意識しながらのシーズンになった。ステップにも出られないのが、自分にとっては最悪でつらい状況。コツコツでも積み重ねていけば、試合に出られる可能性も増えてくる」。3週間前の「ミネベアミツミレディス」にも推薦出場の可能性があったが、同週のステップに出場したという。

現在の明治安田ステップ・ランキング(賞金ランキング)は48位。シーズン終了時点でランキングトップ10に入れば、ファイナルQTから出場できることも大きい。「葛藤はあるんですけど…。チャンスをいただいたときは精一杯頑張りたいです。少しでもいいスコアであがれば『頑張れ』と応援してくださるので…」。そして今大会で、進化した姿を見せた。

予選通過、上位フィニッシュと欲も出てきてしまいそうだが、冷静さを保つ。「意識せずに、自分ができることを精一杯やりたい。あしたも同じように繰り返していけたら」。地元の声援を力に変え、目の前の一打に思いを込めていく。
(文・笠井あかり)

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