蛭田みな美がツアー記録タイのイーグル2発でV戦線に急浮上 苦手のグリーン攻略のカギは“プラス1ヤード”

<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇19日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

午前6時30分の朝イチにインからスタート。すると10番パー5でいきなりイーグルを奪った蛭田みな美が、14番パー4でもイーグルを決める離れ業を演じた。10番は残り205ヤードを7番ウッドで2オンさせ、7メートルを沈めた。14番は残り120ヤードの2打目をピッチングウェッジでピン手前2メートルに乗せて、そのままカップイン。4月の「フジサンケイレディスクラシック」第2ラウンドの小祝さくら以来、今季2人目の1ラウンド2イーグルのツアータイ記録(達成者多数)で、一気にリーダーボードを駆け上がった。
「今週は伸ばし合いだなと思って、まだまだいかなきゃと思っていた」。予選カットラインが昨年に続きトータル4アンダーのツアータイの最少スコアとなったバーディ合戦。イーグル発進にも気持ちは緩まなかったが、さすがにハーフでイーグル2発には「びっくりですよね」と驚いた。

その後も3バーディと伸ばし、ボギーはなし。重いグリーンに昨年は対応できずに予選落ちしたが、そのときの反省をしっかり生かした。「チャンスについても、去年はパットがカップに届かないことが何回もあった。今年はプラス1ヤードで打っている。それでピッタリ。3ヤードでも4ヤードです」と強気のパッティングで苦手グリーンを攻略した。

15日が27歳の誕生日だった。「特に何もなかったです。練習ラウンドをやっていました。なんだか早いなぁと思います。精神年齢は変わらないのに。もう少し大人にならないといけませんね」。試合のなかった先週は福島・鮫川村の自宅でくつろいだ。人口3000人余りの小さな村。「はい、今もまだコンビニはありません。それどころか年々、過疎化が進んでいます」。だが、大好きな故郷を離れるつもりはない。全国を転戦するツアープロになっても拠点は不変。疲れた体は豊かな自然とペットの猫と犬が癒してくれる。

プロ8年目の昨年8月に「CATレディース」で待望の初優勝を果たした。今季はここまで2度の2位が最高。バースデーウイークから始まった後半戦はメジャータイトルを目標に掲げるが、“よーい、どん”で2勝目を手にすれば勢いもつく。初日の34位から首位と4打差の7位にジャンプアップし、勝負の決勝ラウンドへ。今大会が終われば、また自宅に帰る。手土産はツアー2勝目。おらが村のヒロインの凱旋をふるさとの人たちも待っている。(文・臼杵孝志)

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