パー4なのに…平均ストロークは史上最少の『3.2203』 255ヤードの5番ホールはバーディ&イーグルの夏祭り!

<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇19日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

ワンオンチャレンジホールとなった5番パー4でバーディ&イーグルが記録的に量産された。この日はティイングエリアを一般営業ではレディースティとなる位置に設定。本来の360ヤードより105ヤードも短い255ヤードに変更し、127人がプレーしてイーグルが9個、バーディは76個も生まれた。ボギーは2個で、『3.2203』の平均ストロークはパー4ではツアー史上最少。2017年「日本女子オープン」最終ラウンドの13番で記録された『3.3913』を大幅に更新した。
9イーグルは、23年「TOTOジャパンクラシック」第3ラウンドの17番パー5に並ぶ同一日同一ホールの最多記録となるなど、予選ラウンドのパー4とは思えないスコアとなったが、ギャラリーは次から次に生まれるバーディ&イーグルに暑さを忘れて大喜び。アルバトロスとなるホールインワンまで約20センチだった小祝さくらも「ドライバーを少し短く持ってコンパクトに打った。完璧。もう少しでした。ピッチングウエッジより真っすぐ行くじゃねぇって感じでした」と喜んだ。

じりじりするような我慢比べよりも、打ち上げ花火のように楽しめる演出が暑い夏にはふさわしかった。小祝が「楽しかった」と言うように選手側もワンオンチャレンジを歓迎した。パリ五輪代表の山下美夢有は「やっていて楽しい」と話し、ティショットはピン手前13メートルに着弾。不完全燃焼の39位だったメジャー「アムンディ・エビアン選手権」からの帰国初戦で「もやもやしている感じ」と表情も曇りがちだったが、気持ちよくねじ込んだ今季初イーグルに笑みがこぼれた

昨年大会は第3ラウンドに320ヤードの2番パー4のティイングエリアを前に出したが、280ヤードと距離が長く、グリーン手前から転がしていく花道もないホールだったことで最初からレイアップを選択する選手が続出した。ワンオンしたのは飛ばし屋の櫻井心那ら数人だけ。しかし、今回は48人がティショットでグリーンを捉え、ワンオン率は40.7%。20メートルのイーグルパットを決めた福田真未は「誰にでもチャンスがある距離。チャレンジしたくなりますよね。パットは絶対にカップに届かせようと思って、ガツンと打ちました」と話した。

コースセッティングを担当したツアー通算7勝の佐伯三貴は「たくさんのバーディで大会を盛り上げてほしい、という主催者の意向で、このようなセッティングにしました。5番ホールはクラブハウスにも近く、チャンスホールとして選手にも、ギャラリーの方々にも楽しんでもらいたい気持ちで決めた」と説明。そんな思惑もピタリとはまったバーディ&イーグルラッシュ。第3ラウンドも5番は255ヤードの設定。歴史に残るアルバトロスが生まれれば、最高の納涼&暑気払いとなる。(文・臼杵孝志)

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