
<ロケット・モーゲージ・クラシック 3日目◇29日◇デトロイトGC(ミシガン州)◇7370ヤード・パー72>
20歳のアマチュア、ルーク・クラントン(米国)がトップとは3打差の7位タイで最終日を迎える。
クラントンは米フロリダ州立大2年生で、世界アマチュアランキングは4位。スポンサー推薦で出場したこの大会がPGAツアーのデビュー戦となっている。第3ラウンドは10番からスタートした裏街道ながら1イーグル・6バーディ・1ボギーの「65」をマークするし、大きく順位をアップ。トータル14アンダーとし、リーダーボードを駆け上がった。
「スタートしてからラウンドを終えるまでずっと落ち着いてプレーできた。メンタルがとても重要だった」。2週前のパインハースト・ナンバー2で開催された「全米オープン」では予選通過を果たしたが、結果は41位タイ。最終日までニール・シプリー(米国)と“ローアマ”を争ったがクラントンは2打及ばず、4月の「マスターズ」に続きシプリーが2つのメジャー大会のベストアマに輝いた。
「ここ2か月ほどは自分の将来や、ラウンド中も先のことを考えて、自分のゲームに集中できていなかった。それがきょうは今のことだけを考えることができた。17番ではキャディと今夜は何を食べるかとか話していた。こういうことが僕には必要だった。大きな収穫だ」と話した。
今季は1月の「アメリカン・エクスプレス」でニック・ダンラップ(米国)が33年ぶりにアマチュアとしてツアー制覇しプロ転向。シプリーも2週間前にプロ転向を果たした。
「ニックとは長い友人、彼がPGAツアーに勝ってプロ転向したことはすごいことだ。でも今のアマチュアは素晴らしい選手がたくさんいる。多くのアマチュアがツアー優勝を目指している。最終日で優勝争いに加われることをすごくうれしい」とクラントン。盟友・ダンラップに続けるか?(文・武川玲子=米国在住)。