渋野日向子、好調の要因は原点回帰!? 新シャフトの特性は『エボ6』に似ていた!

「全米女子オープン」で2位に入り、「全米女子プロゴルフ選手権」でも、上位で戦っている渋野日向子。好調の要因の一つに、ドライバーやアイアンのシャフト変更がある。その詳細をレポートしたい。
アイアンをスチール&カーボンシャフトの『スチールファイバー i95CW R』から、カーボンシャフトの『MCI 80R』に変更した渋野。クラブフィッターの吉田智氏は、YouTubeチャンネル『プレゴルTV』でその意図について次のように語っている。

「『MCI 80R』シャフトは『全体しなり系中調子』モデルで、渋野プロには全体がしなる中調子が合っています。彼女が好調だったときに使っていた『スピーダーエボリューション6』も全体がしなりやすい中調子シャフトでした。部分的にしなる『部分しなりシャフト』よりも、全体が大きくしなるため、タイミングが取りやすく、球もつかまえやすいのでドローを打ちやすいのです」(YouTubeチャンネル『プレゴルTV』から引用)

また、『MCI 80R』は重量があるものの、シャフトが戻ってこないタイプで、手元を低く保ってハンドファーストで打たないとボールに届かない感覚があるという。渋野は手元を低く保って打てるため、ボールを強く押していける。この特性も『MCI 80R』が彼女に合った理由の一つだ。

「彼女は以前、『スチールファイバー』を使っていました。このモデルはネリー・コルダなど世界のトッププロが結果を出しており、日本の女子プロも使い始めています。渋野プロは『スチールファイバー i95CW R』を使っていましたが、このシャフトは中調子系でありながらしなるポイントが手元側にあったため、しなり戻りが遅く、球がつかまりにくかったのだと思います」

『MCI 80R』とドライバーのシャフトとの相性の良さも指摘している。渋野はドライバーシャフトも『ツアーAD CQ 5S』から『スピーダーNX グリーン 50SR』に変更している。「このドライバーシャフトならアイアンと交互に打っても違和感がありません。こちらも『全体しなり系中調子』で、自然にボールをつかまえてくれます。振ると自然とヘッドスピードが上がる不思議なシャフトで、いい感じで飛んでくれます」。

原点回帰ともいえる『全体しなり系中調子』シャフトにアイアンとドライバーを戻したことで、タイミング良く振り抜けるようになった渋野。19年の「全英女子オープン」以来のメジャー2勝目に期待がかかる。

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