同伴競技者は「彼のせいだと思わない」 全米OPで23歳アマに“まさか”の1罰打

<全米オープン 3日目◇15日◇パインハースト・リゾートNo.2(米ノースカロライナ州)◇7548ヤード・パー70>

2023年「全米アマ」で準優勝を飾り、これが全米初出場。23歳のアマチュアながら予選通過を果たしたニール・シプリー(米国)に“まさか”のペナルティが科された。アドレス中にプレーヤー自身の影響によりボールが動いたとみなされ、1罰打を受けた。
実測368ヤードの13番パー4。ドライバーでのティショットをフェアウェイに運ぶと、残り52ヤードのアプローチはグリーンにキャリーしたが、傾斜で花道まで戻された。残り25ヤードほどから3打目のアプローチを打とうとボールの後ろにヘッドを置いたが、ボールが動いたため、すぐさまそれを外した。全米ゴルフ協会(USGA)はシプリーのアドレスがボールを動かす原因を作ったとみなし、1打のペナルティを与えた。

プレーヤー本人ではない、ほかの人間や動物などの外的影響がボールを動かした場合や、風などの自然の力によって動かされた場合は、動いて止まったところから無罰でプレーができる。ただ、プレーヤー自身がボールを動かす原因になった場合は、1罰打で、ボールはもともとあった位置にリプレースしなければならない。

同伴競技者のアーロン・ライ(イングランド)はこの状況について、「彼はクラブをボールのさらに後ろに置くように、必要な注意を払っていた。ボールが動く可能性があるような微妙なライにあった。残念ながらボールは動いてしまった」と説明する。しかし、「個人的には、彼のせいでボールが動いたと思わないし、1罰打にすべきだったとも思わない。USGAがそう判断して、本当に残念だ」とも付け加えた。

シプリーは今年の「マスターズ」でアマチュア唯一の予選通過を果たし、53位タイでローアマを獲得。その最終日にはタイガー・ウッズ(米国)と同組で回った。メジャー2戦連続でのローアマ獲得へ順調だったが、思わぬところに落とし穴があった。

12番まで3つ伸ばしていたシプリーだが、この13番でダブルボギー。15番、16番も連続で落とし、最終的には「71」でホールアウト。トータル4オーバー・25位タイで最終日へと向かうことになる。

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