石川遼は終始“大歓声”の初日 これまでの“悩み”も解除方向へ

<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日◇6日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース (茨城県)◇7430ヤード・パー71>

朝イチのドライバーショットをフェアウェイ真ん中にしっかり運んだ石川遼は、たくさんの拍手と歓声のなかスタートしていった。2打目はピン方向に放たれ、ピンに直撃。運悪くボールは手前のエッジ近くまで戻されてしまい3パットのボギー発進となった。
「ちょっと運がなかったですけど、(そのあとも)落ち着いてできていましたし、72ホールの最初で全然先は長いので焦らずできました」。そのあとは後半の16番までボギー無しの4バーディを奪取。出だしのスリーパットを引きづらずにプレーし2アンダー・23位タイ発進となった。

きょうの全体の評価としては「すごく良かったです」と高い。「17番でOBは打ってしまったんですけど、自分的には悪い球ではなかったので次のためのデータとして貯められるミスの1つでした」。

17番ではティショットを右のOBに入れてしまいダブルボギーを喫したが心残りにはならず、気持ちを切り替え最終18番はバーディフィニッシュ。スタートと同様、大歓声のなかでホールアウトとなった。

この日のラウンドを振り返り、ドライバーショットに手応えを口にする。「新しいシャフトにしたのですけど、日に日に体に馴染んできています」と指定練習日にテストして好感触を与え新武器が力を発揮した。今まではドライバーだけを注意し、スイング中にコントロールが必要であったが「今回のシャフトで解消されている」と信頼が持てて4番のティショット以外は全てドライバーを握った。

悪いイメージとして残る2試合前の「関西オープン」の出だしで出た右のミスとは「全然違う感覚です」と手ごたえを感じうなづく。少し前までは「ここに飛んでもいいからやってみよう」と挑戦的なショットが多かったが、同じ練習を重ねていくうちに納得のいくボールが打てている。「ドライバーのパフォーマンスは100点ですし、自分的に気持ちよく振れている」と復調を見せた。

「あしたも楽しみですし、やることも変わらずきょうの続きですね」。気にかけるのは日に日に変わるグリーンのコンディション。スタート前の練習で速さなどを体に慣れさせ、2日目はさらにスコアを伸ばしていきたい。全米オープン前の大事な1週間だからこそ、良い位置で決勝ラウンドを迎えに行く。(文・高木彩音)

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