【Mr.ボーラ 心の風車】幸福カレー

少年野球に夢中だった小学生の頃、丁度、今頃の季節にグラウンドから泥だらけになって帰宅すると、母の作るカレーの香りが家の角の曲がるあたりから漂い、飛び込んで玄関に向かった記憶が蘇る。

今は亡き母の思い出にあのカレーの香りは懐かしい。
昨夜、急にカレーが食べたくなって、買い物に出るのも面倒で、冷蔵庫の中にあった玉ねぎと人参とジャガイモを具にしてカレーを作り、炊き立てのご飯に掛けて、この上なく美味しかった。母の思い出も味に加算されて幸福とはこんなものなんだと教えられた。

幸福はこうした日常に佇んでいる。ゴージャスな材料で大きな冷蔵庫に入っている食材で作るカレーもいいが、身近にある材料で思い出を調味料に作るカレーも美味しい幸福の味がする。

本当の幸福はきっと身近にあるのだろう。
身近にいる人や物が本当の幸福を運んできてくれる。

昨夜のカレーに私は「幸福カレー」と名付けた。

≪Mr.ボーラ≫

あの伝説のコラム、ボーラの囁きが帰ってきました。
多くの方の心に染みる風を運んだボーラ。
暖かく優しく切ないボーラの言葉が今日のあなたの一日を豊かに運んでくれると思います。

0