宮里藍も笹生の快挙を祝福「1つ勝つのも大変なのに、メジャーで2勝なんて倍以上の重みがある、偉業です」

<宮里藍 サントリーレディス 事前情報◇4日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇ 6545ヤード・パー72>

大会アンバサダーの宮里藍が「全米女子オープン」を制した笹生優花を祝福した。大会恒例の「アマチュア座談会」に司会を務めた兄・聖志とともに出席後、取材に応じた宮里は「すごいこと。偉業ですね。メジャーは1つ勝つだけでも大変なのに、2勝するなんて倍以上の重みがあります」と賛辞を惜しまない。

笹生はプロとして「サントリーレディス」の出場はないが、フィリピン籍で13歳だった2015年から19年までアマチュアで5年連続で出場。17年は38位、19年は7位に入って2度ベストアマに輝いている。19年の表彰式ではベストアマの表彰を自ら行った宮里。「優花のことはよく覚えているので、感情移入もしやすい。これからはメジャーチャンピオンとして、さらに求められるものも出てくると思う。頑張ってほしいですね」とエールを送った。

笹生を筆頭に今回の「全米女子オープン」では5人がトップ10に入った。宮里が5位、不動裕理が3位、上田桃子が7位に入った08年「全英女子オープン」の3人を超えるメジャー最多の大躍進となったが、宮里は「すごいことだと思うけど、日本選手全体の底上げ、日本ツアーのレベルアップを考えれば、驚きはないですね」と冷静に受け止めていた。

座談会では昨年の「日本女子オープン」でローアマを獲得し、2度目の挑戦で今年のプロテスト合格を目指す中村心、4月に下部のステップ・アップ・ツアー「大王海運レディス」で同ツアー史上6人目のアマチュア優勝を果たした都玲華らの質問に、自らの経験談も交えて当意即妙のアドバイスを送った。中村らがメンタル面について尋ねたときには、「ネガティブなことをポジティブに変換することが大切。あっちに打ちたくないではなく、こっちに打つ。ああなったらイヤでなく、自分はこうしたいと考える。調子が悪いときに振りかえるのも大切」などと助言。宮里と初対面だった中村は「オーラを感じました。今週から実践してみます」と感激の面持ちだった。(文・臼杵孝志)

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