アダム・スコットのメジャー連続出場は“91”でストップ プレーオフでドラマチックな幕切れ…

『最も長い1日』と呼ばれるのが「全米オープン」の最終予選会で、一日36ホールを戦い本戦への出場権を得る。
元世界ランキング1位のアダム・スコット(オーストラリア)は3日、オハイオ州のスプリングフィールドCCで、13日からノースカロライナ州のパインハースト・ナンバー2で開幕する今季メジャー第3戦への出場をかけて最終予選会に挑んだ。

午前の18ホールを「64」で折り返し、「スコアよりずっとゴルフの調子はいい」と手応えを口にしていた43歳のスコット。ところが後半の18ホール最終18番パー5をボギーとして「69」でフィニッシュ。同じオーストラリアのキャメロン・デービスにトータル7アンダーで並ばれ戦いはプレーオフに突入した。

1ホール目、スコットがエッジからのバーディを決めたのに対しデービスもクラッチパットを決めて分け。2ホール目も分けると日没が近づくなか次のホールでデービスがフェアウェイから1.5メートルにつけたのに対し、スコットはフェアウェイバンカーから寄せきれなかった。同会場からの出場権は4名で、スコットは5番目の“補欠”1番目として名を連ねたが、実際にスコットに出場権が回ってくる可能性は低いとみられる。

5月のメジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」で予選落ちしたスコットは世界ランキング62位に転落。同日に60位内なら全米オープンの出場権を獲得できたのだがわずかに及ばなかった。翌週の「チャールズ・シュワブチャレンジ」の12位で58位に浮上したが、先週の「RBCカナディアン・オープン」の42位で60位に後退した。次週、6月10日付けの世界ランキング60位内に留まれば本戦出場が叶うのだが、今週のPGAツアー、「メモリアル・トーナメント」(6日開幕)はシグネチャー・イベントでスコットは出場しない。そのため60位内に留まるのは難しいとみられている。ただし、補欠が繰り上がる可能性もゼロではないが…。

スコットはこれまでメジャー大会91試合に連続出場。2001年、ロイヤルリザム&セントアンズで行われた「全英オープン」から始まり、13年には「マスターズ」も制している。

メジャー連続出場の最長記録はジャック・ニクラス(米国)が1962年のマスターズから98年の全米オープンまでの146回。現在スコットに次ぐ記録はジョーダン・スピース(米国)の44回となっている。(文・武川玲子=米国在住)

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