左足下がりのアプローチ フワリと打ちたいけどダフりそう……答えは「左を向いてどスライス!」

ゴルフをしていると、「どう打ったらいいか分からない」という絶体絶命の状況に陥ることがある。例えば、ピンまで残り10ヤードのアプローチで、手前にバンカーが広がっていてピンは激近。そのうえライは左足下がりという最悪な状況。クラブヘッドをどう入れたらいいのかイメージが湧かず、ダフる未来しか見えない。「そんなときは、クラブを入れるスペースを作ればいい」と話すのは、かつて世界一にも輝いた宮里藍の父でありコーチの優氏。そんな簡単にいうけれど、ないスペースをどうやって生み出すというのか。
「左足下がりがなぜ難しいのか。それは、球の後ろが盛り上がっていて、クラブを入れてやるスペースがないから。ですが、プロはこういう難しいライでも球を上げていますよね。つまり、クラブを入れるスペースを作っているからです。例えば、この状況が左足下がりではなく、ツマ先下がりだったらどうでしょう? 球の手前(体寄り側)は盛り上がっていますが、球の後ろ(右側)にはクラブが入るスペースがあります。つまり、プロは左足下がりのときにピンを真っすぐ狙うのではなく、ピンの左を狙って構えているのです」

なるほど、ピンの左を向けば向くほど、左足下がりだった傾斜がツマ先下がりに近づくというわけか!

「しかし、そのまま打てば球は左に飛んでしまう。だから、フェースをドン開きにしてピン方向に構え、どスライスをかけるイメージでピンを狙っているのです。元々、ツマ先下がりはスライスしやすいので、スライスがかかることを信じて思い切って左を向けるかどうかが成功のカギとなるでしょう」

傾斜のせいでヘッドが手前にぶつかってしまうイメージばかりが頭に浮かんでいたが、角度を変えることでその傾斜をなくし、クラブが入るスペースを作るというのは目からウロコ。発想の転換をすれば、難しい状況でも光明が差すだろう。

◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。

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