
<関西オープン 最終日◇19日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6869ヤード・パー70>
今季自身初のレギュラーツアーで4日間を戦い切った52歳の横田真一。最終日は3バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「74」と苦戦した。「人生プラスマイナスゼロだね。天国と地獄、両方味わいました」と試合を振り返った。
「初日、2日目はもう流れが良すぎて」。初日は3アンダーの「67」で4位タイ発進を決めた。2日目は15年ぶりのホールインワンもあり「68」をマーク。4位タイの好位置で決勝に進んだ。「まぐれもあったし。ミスパットが入ったりとかね」と謙虚に話したが、グリーンを外したときのリカバリー力や、微妙な距離のパッティングを決めるなど、随所にベテランらしい粘り強さを見せた。
決勝ラウンドの2日間はともに「74」とスコアを崩し、トータル3オーバー・37位タイでフィニッシュ。「きょうもダボを打ったし、うまくいかなかった。ティショットがあと50センチでラフに入ってるとかね。あと20センチ転がればピタっと寄ってくるとかね…」と一筋縄ではいかなかった。「そういう意味でいくと、“人生プラスマイナスゼロ”」と苦笑いを見せる。「最下位のほうにならなかっただけでも良かったですね(笑)」と最後は安どの息をもらした。
ただ、余韻に浸っているヒマはない。このあとは海を渡り、現地時間20日(月)にハワイで行われる「全米シニアオープン」(6月27日〜6月30日、ニューポートCC)の予選会に出場する。「メジャーに出たことがないので。シニアになってからでもチャンスはある。それだけちょっとゴルフ界に置いてきた」と心残りを晴らしに行く。(文・高木彩音)