グリーンでラインをじっくり丁寧に読むとカップイン率は上がる? 実はそうでもないようです【心理学者に聞いた】

パッティングにかける時間は人それぞれです。トーナメント中継を見ていても、ラインをさっと読み、構えたと思ったらストロークを開始している選手もいれば、いろいろな角度からラインを読み、ボールを慎重にセットし、構えてからもしばらく動かない選手もいます。
われわれアマチュアゴルファーとは違い、プロの場合は一つのストロークに人生がかかっている場合もあるので、それをとやかく言うつもりはありません。ただ、あまり時間をかけられると、「さっさと打ってくれないかな」と思うこともありますよね。

果たして、ラインはゆっくり読んだ方が成功率は上がるのか?

これに関しては、球聖と称されたボビー・ジョーンズがこんなことを言っています。

「パットのラインを綿密に調べたら、それだけ効果が多くなるとは私にはとても思えない。むしろ反対のような気さえするのだ」

彼がなぜこのようなことをいったのかは、今となっては分かりませんが、私も同感です。メンタル的にも、あまり時間をかけずにさっさと打った方が、成功率は上がると考えられています。

その理由は、ラインを読むのに時間をかければかけるほど、論理脳の動きが活発になり、直感脳や感覚脳の働きが弱まるからです。

論理脳が働き始めると、いろいろな案が頭に浮かんできて、それによって迷いが生じます。一方、それにかける時間が短いと、直感が働くと同時に、体もスムーズに動きます。ぜひ第一感を信じてください。

もちろん、いろいろなやり方があっていいと思います。ただ昨今のファストプレー重視を考えると、「さっと読んで、さっと打つ」を心掛けた方がいいと思うのですが、いかがですか?

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』885号より抜粋

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