『直感脳』と『論理脳』 この2つの使い分けがスコアにつながる【心理学者に聞いた】

ゴルフにおいて最大の目的は、スコアを縮めることだと思っている人が多いのではないでしょうか。競技ゴルファーはもちろんのこと、月イチゴルファーでも、やれこの前は100を切ったとか、次はダボ以上は打たないといったように、スコアを縮めることに躍起になっている人が多いように思います。
それはそれでいいのですが、実は実際プレーをしているときに、スコアのことを考えるのは良くありません。もっといえば、プレー中はスコアのことを忘れることが、スコアアップにつながるのです。

その理由は、プレー中、スコアのことを考えた瞬間、ナイスショットを打つために必要な“直感脳”から、集中力が削がれる“論理脳”に変わってしまうからです。皆さんも、「この1打をフェアウェイに置けば、90台が出せるかも」と考えてプレーしたとき、ミスしたことってありませんか?

ここでいう“プレー中”というのは、バッグからクラブを抜き、目標を定め、アドレスに入ってボールを打つまでの15秒から20秒。私はこの時間のことを“オンタイム”と呼んでいますが、この間は、スコアのことを一切考えない方がいいのです。

この話をゴルファーにすると、「攻め方のプランを決めるとき、どうしてもスコアのことが頭をよぎる」という人がいますが、そもそもプランというのは、論理を排除して感覚や直感で決めるべきもの。残念ながら人間というのは2つのことを直感で同時に意識できないので、そこにスコアが入ってくると論理にスイッチが入り、プレーがおろそかになるのです。

もちろん、スコアを付けることは問題ないし、プレーとプレーの合間にスコアをチェックするのは構いません。ただしオンタイムだけは、スコアのことは忘れてプレーに集中してください。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』884号より抜粋

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