元中日ドラゴンズの松田亘哲氏がゴルフのツアー会場に!? 人生第二章の幕開け「選手側だったからこそできる」

<中日クラウンズ 3日目◇4日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース (愛知県)◇6557ヤード・パー70>

元中日ドラゴンズの松田亘哲氏が国内男子ツアー「中日クラウンズ」の会場に現れた。黒い服にリュックを背負い、ラウンドリポートチームとともにコース内を歩く姿があった。
松田氏は愛知県出身で名古屋大を卒業。高校時代はバレーボール部に所属していたが、大学進学後に野球を本格的に開始。左腕投手として最速148キロの速球を武器に活躍。2020年には育成ドラフト1位で同大から初のプロ野球選手となった。だが、ドラゴンズ時代は思うような結果が出せず、昨年10月に戦力外通告を告げられ、チームを退団した。

その後、名古屋市に本社がある放送局『CBCテレビ』の中途採用試験に挑み、12月中旬に就職が内定。今春から新人として働いている。

リポーターアシスタントとして就職した松田氏。今回の役割はラウンドリポーターとコース内をともに歩きサポートする“背負い子”。いわゆる荷物持ちで新人研修中だという。「野球は同じ場所で行われるのでその場でわかるじゃないですか。(ゴルフは)18ホールを歩くので、観客目線で言うと好きなところに行って好きな選手を追える。楽しみ方がひとそれぞれあるのが結構いいなと思いました」とゴルフのツアー会場の魅力を感じたという。

ゴルフは昨年から始め、野球の選手会で競技にも参加。「戦力外になってから初めて参加したんですが、その前にも少しやっていた」とゴルフは経験していた。初ラウンドのスコアは「やばいですよ(笑)」と170台だったようだが、そこからゴルフにハマっている。

今後のビジョンについては「ドラゴンズには何かしらの形で関わりたいと思っている。ドラゴンズだけではないですが」と自分が身を置いたチームとは今後も携わっていきたい気持ちをのぞかせる。これまで、選手として取材を受けたりテレビに出る側だった松田氏は「これからは撮る側として選手の魅力を引き出したい。撮られる側だったからこそできることではないのかなと思っています」と話した。

人生第二章はアスリートの魅力を伝えていく側として、日々励んでいく。(文・高木彩音)

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