蚊帳の外? グレッグ・ノーマンは全英オープンに招待されるか

「記念大会を集中して祝いたいから、大会には来ないでほしい」。R&Aからグレッグ・ノーマン(オーストラリア)がそんな通達を受けたのは2022年のこと。「全英オープン」150回目という記念大会を聖地、セントアンドリュースで開催した年は、LIVゴルフが開幕を飾った年だ。
当初は本戦の全英オープンへの出場を望んだノーマン。1986年のターンベリー大会、93年はロイヤル・セントジョージズで二度のクラレットジャグを掲げた歴代チャンピオンとして「特別招待」を願い入れた。

歴代チャンピオンが出場できるのは60歳までで、当時のノーマンは67歳だった。しかし過去には65歳だったトム・ワトソン(米国)、61歳だったマーク・カルカベッキア(米国)が招待されている。

ところがR&Aからは「資格は変更しない」との回答で招待はなし。それどころか記念大会を祝う「セレブレーション・オブ・チャンピオンズ」という行事にも参加できなかった。

「私は1977年からずっとR&Aをとても支持してきた。二度のチャンピオンにもなっているのに」とノーマン。あれから2年が過ぎ、現在はPGAツアーとノーマンがCEOを務めるLIVゴルフを支えるサウジアラビアの政府系ファンドのPIFが統合に向けて調整を重ねている。

それでもR&Aのコーポレート・コミュニケーションディレクターを務めるマイク・ウッドクック氏は「今のところノーマン氏がチケットを購入した形跡はない」とそもそも招待をしていないと発言。今年は1週間で25万人の観衆が予想されているが、「チケットは転売サイトか、公式でも一部のチケットが購入できるから、ノーマンはそこで購入できる」と言ったことから、どうやら今年もノーマンはウェルカムではなさそう。

4月の「マスターズ」にもオーガスタ・ナショナルGCから招待を受けなかったノーマンは、通常のギャラリーチケットで観戦したという経緯がある。ノーマンがR&Aに招待を求めたかLIVゴルフに確認をしたが、まだ返答はないという。(文・武川玲子=米国在住)

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