届きそうで届かない初優勝 佐久間朱莉がメジャー大会で雪辱へ「一日でも早くリベンジしたい」

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 初日◇2日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>

届きそうで届かない初優勝…。これまで涙をのんできた佐久間朱莉が今季メジャー初戦で首位発進を決めた。雪辱を果たす舞台としてはうってつけだ。
4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で最終日に「66」の好ラウンドを見せるも、トーナメントレコードのトータル15アンダーまで伸ばした同組の阿部未悠に1打及ばず、悔し涙を流した。そして先週の「パナソニックオープンレディース」では首位タイで最終日を迎えるも、伸ばし合いについていくことができず無念のV逸となった。初優勝まであと一歩。そんなもどかしさを感じながらメジャー初戦を迎えた。

そして、いままでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような最高のスタートを切った。6バーディ・1ボギーの「67」で回り、単独首位発進。「出だしにボギーを打ってしまったけど、そこで焦らずに4連続バーディが来たので、流れは良かったと思います」と好ラウンドを振り返る。4連続の起爆剤となったのは12番のセカンドショットだった。

「ビトウィーンの距離で悩んでいたけど、大きいクラブでコントロールして打って、完璧なショットだった。5メートルあったけど入れられたので、次の13番のバーディにもつながったと思います」。さらに後半もいい流れを切らさず、5番パー4と9番パー5でそれぞれバーディとした。

ただ、5アンダーの好プレーも「本当に難しくて。手前から転がしていくホールも少ない印象だった。(優勝スコアは)2桁アンダーにはなると思うので、毎日少なくとも一つは赤字にという目標を立てています。きょうは5ついけたので、少し貯金はできたという感じでした」と難コースなだけに、まだまだ警戒心は解けない。

それは、今大会のコースセッティングを担当する茂木宏美氏が何度も口にするように、”硬くて速い”グリーンが待ち構えているからこそだ。速さを表すスティンプメーターの設定は、2021年の12フィートから13フィートへとアップ。硬さの指標となるコンパクションは24ミリ未満という設定と、ハイレベルなセッティングとなっている。初日もその片鱗を感じたようで「きのうの雨のおかげでそこまで硬いという印象はなかったんですが、スピードは速かったです。ライン読みは速いぶん少し切れたりして、横についたらどんどん離れていってしまうので、そういうこころを気をつけてラインを読んでいました」。きのうの雨の影響で多少、難易度は下がったように感じたようだが、2日目以降は気温も上昇していくことから、さらに選手へ牙を剥いてきそうだ。

最後に「一日でも早くリベンジしたいですし、今週はキャディさんが火曜日に誕生日だったので、そういうのもあって思い入れが強い試合。一緒に頑張りたいです」と気合は十分。メジャーで初優勝…。そんな期待を胸に、残り3日間のし烈な戦いに挑む。

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