“東洋のマスターズ”に初挑戦 生源寺龍憲のキーポイントは「欲との戦い」

<中日クラウンズ 事前情報◇30日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース (愛知県)◇6557ヤード・パー70>

今週の5月2日から“東洋のマスターズ”と言われる歴史ある大会「中日クラウンズ」が始まる。「レイアップするホールが多いですね」。2020年にプロ転向してから初めて回る名古屋ゴルフ倶楽部の和合コースを歩きながら、25歳の生源寺龍憲がつぶやいた。
総距離が6557ヤードと短いセッティングではあるが、ドッグレッグホールが多くマネジメント力が求められる難易度の高いコース。砲台グリーンに加え、風が吹けば魔物と化す和合に「フェアウェイに置くのが今週はキーなのかな。あとはショートホールでグリーンキャッチするのが結構大事かもしれないです。ショートホールでグリーンを外してしまうとバンカーに囲まれていてセーブするのが難しい」。

また、2打目の残り距離はそう長くないが、砲台グリーンが多い同コースは「キャリーのコントロールや風の読みも大事になってくると思います」と考えることはたくさん。「楽なコースではないですね、頭使うので」と苦笑いを浮かべる。

今回、生源寺のなかでチャンスをつくるカギとなるのはウェッジだという。「ウェッジで(セカンドを)打てるホールはバーディを獲りたいですね。アウトが結構多いですし、半分ぐらいはある。しっかりそこで獲りたい」。セカンドを短い番手で打てるアウトコースがチャンスと、練習ラウンド中も自身のスイングを撮影し念入りにチェックした。

この中日クラウンズは第1回目の1960年当初から舞台は変わらないことから、”出れば出るほど”優利とされるイメージは大きく「ベテランの選手が上に来ている印象があります。そういったマネジメントだったり、“欲との戦い”というところが上位に行くためにはキーになると思います」と分析。ショットの調子も悪くないからこそ、ピンをデッドに狙いに行きたくなるが、欲を出せば和合が牙を剥く。しっかりマネジメントをすることが攻略への正攻法。そのためにも練習で同組だった先輩プロの阿久津未来也にアドバイスをもらいながら、コースを確認した。

「毎試合勝つ」という強い気持ちで挑んでいる生源寺は、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」では単独2位に入る好プレーで幸先のいいスタートを切っている。ベテラン有利とされる歴史ある和合の攻略へ着々と準備は進んでいる。(文・高木彩音)

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