花粉症に悩む臼井麗香 ステロイド注射の使用許可を求める申請へ「食事も辛い時がある」

<パナソニックオープンレディース 最終日◇28日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6669ヤード・パー72>
 
花粉症に苦しむ臼井麗香が日本アンチドーピング機構(JADA)にステロイド注射の使用許可を求める申請手続きを準備していることを明かした。ツアー初優勝を果たした3月の「アクサレディス」と同様、今大会もマスクを着用してのプレー。複数のアレルギーを確認しており、ノーマスクでのラウンドは当面お預けとなっている。
最終日は「69」のラウンドでトータル9アンダー・28位タイ。決しては目立った成績ではなかったが、終盤を派手なプレーで締めくくった。17番パー5で残り24ヤードからチップインを決めてイーグルを奪うと、最終18番パー3はもう少しでホールインワンというスーパーショット。「入るんじゃないかという感じで、どんどん歓声が大きくなっていきました」。結果は50センチにつけてのバーディ。連続イーグル締めとはならなかったが、ギャラリーを大いに沸かせた。
 
2ホール続けて大歓声に応えたが、その瞬間もマスクは外せない。「鼻水が出るとか、目がかゆいとか、花粉症のよくある症状だけじゃなくて、口の中や耳の中が炎症を起こして腫れてしまうので、食事も辛い時があります。マスクをしているときょうも暑かったし、このままだと熱中症も心配です」。芝2種、樹木6種にアレルギーがあることが分かっており、臼井にとっての花粉症シーズンは10月から6月と1年の半分以上を占めるのだという。
 
現在は症状を抑えるステロイド注射を受けることも検討中。ただし、ステロイドはドーピング検査の対象となるため、先に治療使用特例が認められる必要がある。「許可されるとしても、時間はかかると思うので、10月に間に合えばいいなと思っています」。手続きはマネジメント会社に任せており、実際に認められるかどうかは、まだまだ不透明なようだ。
 
今季最初の国内メジャーでもある次戦の「ワールドレディス・サロンパスカップ」に話を向けたが「4日間大会でいい成績を出したいという気持ちは強いのですけど、他の選手から花粉が多いと聞いたので、それが心配ですね」とすぐに話題は戻ってしまう。花粉症シーズンが終わるまで、あと2か月、まだまだ辛く悩ましい日々は続きそうだ。(文・田中宏治)

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