女子プロの飛距離はシャフトで変わる!? “GD”を選ぶ飛ばし屋の共通点は「しなり少なめで復元も速め」

昨年のドライビングディスタンス1位の神谷そらや昨年4勝の櫻井心那と、今季は飛ばし屋の1Wシャフトに変化が見られる。二人ともグラファイトデザイン(GD)の『TOUR AD DIHM(ハイモジュラス)』という、『DI』の高弾性版に替えた理由をツアー担当に直撃した。まずは、櫻井のケース。
「まだ先々週のバンテリンで替えたばかりで、先週櫻井プロはお休みだったので評価はこれからですが、きっかけはFWに『DI』と『DIHM』を試したこと。そこで『DIHM』が良くて『ドライバーも』となりました。今季はヘッドスピードが41m/sほどに落ちていたそうですが、今日午前中の計測で43~44m/s出ていてホッとしました。詳細はまだ言えませんが、ハイブリッドにもツアープロモーションを開始した『VFハイブリッド』を入れています」(GD大石氏)
 
昨季は平均250yd超えが17人と、ヘッドスピードの速い選手が増える一方に見えるが、大石氏によれば「ミスが出づらく安心感のあるものは思い切り振れますが、合わないと振れなくなるケースもある」。では、昨年の飛距離女王・神谷が『DIHM』に替えた理由は?
 
「神谷プロは、右へ滑る球を出したくなかったのが理由。オフから『DIHM』を試してもらっていましたが、開幕戦のプロアマの前半まで他社の元調子で行くつもりだったところ、急遽『DIHM』で行く!となりました。中調子の『DIHM』は高弾性でしなり戻りが速く通常の『DI』よりトルクも締まっていますが、以前のエースより動きがあるため、ドロー回転の球で整うようになったようです」(同)
 
また、連勝中でヘッドスピードの速い竹田麗央も優勝会見で「1Wシャフトは元々3Wと同じ6Sでしたが、もうちょっと軽くて硬いのがいい感じだったので5Xにしました」と話していた。使用するのは中調子の『TOUR AD UB』だが、「最近の飛ばし屋はしなりが少なく、安定感のあるモノを好む点で共通点も感じる」と大石氏。
 
「竹田プロは元々『UB-6S』でしたが、1年ほど前にそれよりしなりが少ない『UB-5X』に変更して、スピン量や打ち出しの数値が総合的に安定しました」
 
似たケースと言えるのが、3戦前に中調子の『TOUR AD GP』に替えた原英莉花だ。昨季は平均255.21yd(8位)だったが、今季はここまで243.75yd(18位)。替えた理由は?
 
「原プロが『GP』に戻した理由はスピン量で、キャロウェイさんやヘッドメーカーさんと症状を確認して一緒に改善策を考えますが、ちょっと吹け気味でめくれていたので先端剛性も強くしなりも少なめの以前使った『GP』に戻しています」
 
現在の平均飛距離トップ10のうち、以下の5名がグラファイトデザイン製1Wシャフトを使用中で、モデルやフレックスは異なるが、GD使用者の場合は総じて「しなり少なめ、復元速め」が共通している。
 
【平均飛距離トップ10の“GD”使用者】
2位:神谷そら(DIHM-5X/258.38yd)
3位:竹田麗央(UB-5X/256.91yd)
5位:川岸史果(UB-5S/254.09yd)
7位:櫻井心那(DI-HM-6S/251.09yd)
8位:山路晶(VF-6S/249.66yd)

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