なんじゃこれ!? 世界で竹田麗央しか使っていない未発売ヘッドって?

「フジサンケイレディス」で2週連続優勝を果たした竹田麗央。彼女のクラブを撮影すると、面白いギアを発見。詳細をリポートしたい。
平均飛距離256.91ヤードで現在ドライビングディスタンス3位につけている竹田。圧倒的な飛距離で2勝目を勝ち取った彼女のドライバーには、未発売ヘッドを投入されているという。

「男子プロが使うアスリート向けの『スリクソン ZX7 Mk II』は、低スピンの強い弾道が打てるヘッドです。それよりも浅重心にして、さらにスピン量を抑えたヘッドが、竹田プロが使う『スリクソン ZX7 Mk II LS プロトタイプ』。国内では男子プロも使用していないと思います。実はもともとPGAツアープロ向けに開発されたヘッドなんですが、世界中で使用するのは彼女だけかもしれないです」(ダンロップスポーツ女子ツアー担当)

『スリクソン ZX7 Mk II』はソール後方部にウェイトを2つ配置。ディープフェースでも、ある程度重心が深くなるように設計されている。一方、『スリクソン ZX7 Mk II LS プロトタイプ』を見ると、ソールの前方と後方にウェイトを配置しており、より浅重心に設計。さらにロースピンになるように作られているから驚きだ。

「スピン量が多くなって球が吹き上がってしまうのが竹田プロの悩みでした。適正スピンにしてさらに球の高さも抑えたいということで、このヘッドを使うようになりました。レベルブローでボールをとらえてフェードを打つ彼女は、スピンが増えやすい。それで微調整したのが今のスペックです」(ダンロップスポーツ女子ツアー担当)

もともとロフト8.5度で設計されているが、調整機能で9.5度に寝かせている。これで現在の飛距離が可能となったという。

竹田が愛用するアイアン、『スリクソン ZX7 MK II』のヘッドを見ると、これまた面白い。ソールのヒール側がくり抜いたように削られている。これは一体何だろうか?

「この形状はソールの接地面積を減らす意図があります。この部分をなくすと傾斜でもソールの抜けがよくなり、球をとらえやすい。トゥ側も微妙に削られた形状になっています。竹田プロは強いダウンブロー軌道で打ちますが、上手くソールが抜けて球を拾えるのだと思います」(ダンロップスポーツ女子ツアー担当)

パワーヒッターを支えるギアには、面白いこだわりが各所で見られる。今後も彼女のパワフルなショットを支えるに違いない。

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●アイアンでダウンブローに打てない人でも飛距離が出るモデルが最近そろっている。関連記事【2番手上の飛びが可能なやさしいアイアン17機種を大分析! 上から打ち込めない人に合うモデルは……】を読めば、ベストなヘッドが見つかるかも。

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