藤田さいきは2年ぶりの海外メジャー切符獲得 コーチの兄とのタッグで長丁場「足が途中で死にかけ…」

<全米女子オープン最終予選(日本会場)◇22日◇房総カントリークラブ房総ゴルフ場(千葉県)>

藤田さいきがトータル8アンダー・3位に入り、「全米女子オープン」(5月30日~、米ペンシルベニア州ランカスターCC)の出場権を獲得した。海外メジャー参戦は当時36歳にして“海外試合初出場”だった2022年「AIG女子オープン」(全英)以来のこと。「チャレンジしようと気楽な気持ちでやりました」と、アメリカ行きの切符獲得を喜んだ。
海外ツアーに意欲的な夫・和晃さんに後押しされてのエントリー。予選会は2度目の出場だった。そしてキャディを務めたのは、コーチでもある兄・勇樹さん。ツアーでは今季2度のトップ10に入っているものの、最近感じている不調の原因を探るため、「ラウンドレッスンのような雰囲気」でショットを積み重ねていった。すると、バーディが次々と生まれていく。

普段から練習ラウンドする機会が多いという勝手知ったる房総カントリークラブを、「コースメモを持っていない(笑)」と言いながらも攻略。第1ラウンドの西コースを「67」で回ると、東コースは「69」。ボギーは唯一、最後の1ホールだけ。「お兄ちゃんは足が途中で死にかけ、背中が丸まり、言葉数が減っていきました(笑)」と、静岡県の川奈から千葉に移動しての36ホールの長丁場には兄妹そろってフラフラだったが、集中力を切らさずに見事に好プレーで回り切った。

聖地・セントアンドリュースで行われるAIG女子オープンの出場もひそかに熱望している。今週の「パナソニックオープンレディース」で上位に入ることもポイント獲得、世界ランキングを上げるチャンス。だが、まずは、激闘の1日を戦い抜いた体を十分に休めたい。(文・笠井あかり)

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