ボールは冷やすと飛ばなくなり温めると飛ぶってホント!? でも、温めたら曲がるらしい……

ボールを冷やすと飛ばなくなり、温めると飛ぶという噂を検証するため、4つの温度で保管して弾道を計測。ボールの飛距離が温度でどう変わるかを調査。ボールを温めると方向性に問題があることが分かった。
 調査の結果、冷蔵庫や冷凍庫で冷やしたボールは、常温のボールよりもパフォーマンスが低下。冷蔵庫で4度に冷やしたボールは初速と飛距離がわずかに落ち、冷凍庫でマイナス15度に冷やしたボールは初速が約1m/s、飛距離が8ヤードも減少した。また、保温庫で50度に温めたボールは初速も飛距離もアップしたが、球が左右に散ってしまっていた。

「ボールを冷やしてもスピン量はほとんど変わりませんでしたが、反発力に影響が出るのか初速が低下する傾向がありますね。真冬の外気温に近い4度だとそれほど差はありませんでしたが、マイナス15度だと明らかに初速が落ちて、飛距離も大幅にダウンしました。また、温度によって変わるのが打感。4度は常温よりも打感が重くて手に衝撃を感じ、逆にマイナス15度はボールが軽く感じて、どちらもフェースの上で滑る感覚がありました。そのせいか、常温に比べて方向性にバラつきが出たので、冬でもボールはできるだけ常温で保管した方が良さそうです。また、保温庫で50度に温めたボールは、打感がピンポン球のように軽く感じて、初速も飛距離も伸びました。ただし、球離れが早く感じて左右へのバラつきが大きくなりましたね」(飯沼)

夏などはボールをトランクに置きっぱなしにすると、高温で保管することになってしまう。ボールが変形したりする可能性もあるので、気を付けたい。また、意図的に飛距離を伸ばすためにボールを温めるのはルール違反となるので注意したいところだ。

飯沼大輔
いいぬま・だいすけ/1978年生まれ。2015年にプロ入りし、17年に神奈川県オープン優勝。現在は「Accuracy Golf Studio」で代表を務めている。ドライバーのHSは48m/sで持ち球はフェード

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