初優勝の竹田麗央は『カルカタ』シャフト+浅重心ヘッドの個性的スペックでフェードを打ちまくる

先週「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝を果たした竹田麗央のギアセッティングを撮影すると、面白い傾向を発見。彼女のセッティングの特徴を紹介したい。
圧倒的なヘッドスピードを駆使して、今季7戦終了時点のドライビングディスタンス254.55ヤードを記録し、3位につける竹田。フェードを打つためのドライバーのスペックはかなり個性的といえる。

「ドライバーの『スリクソンZX7 MkII LSプロト』は浅重心ヘッド。彼女はディープフェースが好みなのでこのヘッドを使っています。重心距離が短く意図的にヘッドをコントロールしやすいのが特徴なので、球をつかまえてフェードが打ちやすいのだと思います。例えば、深重心ヘッドだとスピン量が減りすぎたり、フェースが意図に反して返りすぎたりする。そういったミスを防ぎたいのだと思います」(ダンロップスポーツレップ)

彼女のギアが個性的なのは、いわゆる「カルカタ」(軽・硬)と呼ばれるシャフト『TOUR AD UB-5X』を使用している点だろう。

「最近では少なくなりましたが、50g台・フレックスXの『カルカタ』を使っています。アイアンと同じように自分のスイングでフェースをコントロールしたい。60g台でも十分使えますが、シャフトがやや重いとヘッドをコントロールできないのでしょう。だから、50g台のしなりすぎないフレックスXを使っているのだと思います。先端がしっかりした中元調子のシャフトを使っているのも、先調子だとヘッドが暴れてフェードが打ちづらいからですね」(ダンロップスポーツレップ)

竹田は飛ばしだけでなく、アイアンの名手でもある。今季パーオン率75.21%でランキング3位。そんな竹田が使用するアイアンのスペックも面白い。

「アイアンヘッドの『スリクソンZX7 MKⅡ』は男子プロも使うアスリートモデルです。もう少し大きく低重心ヘッドだと低スピンになって、飛びすぎたりランが多くなってしまう。だから、フェードを打ってスピンでグリーンに止めたい彼女は、ロフトが多めでスピンが入りやすいコンパクトなヘッドを使っているのだと思います。シャフトの『N.S.PRO Modus³ TOUR120 S』は、ドライバーと同じ手元調子系。先が走りすぎないので、スピンコントロールがしやすいと思います」(ダンロップスポーツレップ)

竹田の個性的ギアセッティングは男子プロでも十分使えるものだという。そんな彼女のギアに注目して、今後テレビ観戦するのも面白いだろう。

【竹田麗央のギアセッティング】
1W:スリクソンZX7 MkII LSプロトタイプ(9.5度、TOUR AD UB-5X 45.25インチ・ D1 308.3g)
3W:スリクソンZX MkII(15度、TOUR AD UB-6S)
3,4U:スリクソンZX MkII(19・22度、TOUR AD DI-75 HYBRID S)
5I:スリクソンZX5 MkII
6I~PW:スリクソンZX7 MKⅡ(N.S.PRO Modus3 TOUR120 S)
50・54・58度:クリーブランドRTX6 ZIPCORE(N.S.PRO Modus3 TOUR120 S)
PT:オデッセイAi-ONE #7S
BALL:スリクソンZ-STAR

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●アイアンでダウンブローに打てない人でも飛距離が出るモデルが最近そろっている。関連記事【2番手上の飛びが可能なやさしいアイアン17機種を大分析! 上から打ち込めない人に合うモデルは……】を読めば、ベストなヘッドが見つかるかも。

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