初優勝に最もふさわしい場所で“勝つ” 地元Vを狙う竹田麗央の誓い

<KKT杯バンテリンレディス 事前情報◇11日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6518ヤード・パー72>

熊本は1988年のツアー制度施行前も含め、都道府県別の優勝回数は断トツの146勝を誇る。そんな女子ゴルフ大国で開催される年に一度のトーナメント。地元期待の若手の一人、竹田麗央が力強く初Vを誓った。
「楽しみです。緊張は少しだけ。調子も悪くない。もちろん初優勝を目指して頑張ります」

今季は開幕から6試合に出場し、「ヤマハレディース葛城」の2位などトップ10入りは4度を数える。最終日最終組も3度経験した。悔しい敗戦も地元大会での栄冠までのカウントダウンと考えれば、歓喜の瞬間はよりドラマチックになる。

熊本国府高時代などジュニアのころは週に一度はラウンドしたホーム。コースは隅から隅まで知り尽くしている。「結構、ティショットのターゲットが狭いホールがある。そこでしっかりフェアウェイをキープしたい」。今季ドライビングディスタンスは254.74ヤードで2位の飛ばし屋はドライバーショットの精度を初Vへのポイントに挙げ、「風向きにもよるけど、4つのパー5は全部2オンが可能です。一日3アンダーくらい出せれば、結構上位に行けると思う」と優勝への青写真を描いた。

アマチュアだった2021年の第2ラウンドではトーナメントコースレコードタイの「65」をマークした。「なんであんなスコアが出たんだろう」と首を傾げたが、好調をキープして臨む地元大会。優勝すれば生涯獲得賞金は1億円を突破。3年前の自分をライバルに、今月2日に21歳となったプロ3年目がデビューから64試合目での頂点に挑む。(文・臼杵孝志)

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