バルサ退団後初の古巣戦へ臨むデンベレ、6年間を振り返り「本当に貴重な時間だった」

 パリ・サンジェルマン(PSG)に所属しているフランス代表FWウスマン・デンベレが、10日に控えたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグのバルセロナ戦を前に、『UEFA TV』を通して意気込みを語った。

 3シーズンぶりにCLの舞台で相まみえるPSGとバルセロナ。前回対戦時は2戦合計5-1でPSGが勝利していたが、当時デンベレはバルセロナの選手としてピッチに立っていた。2017年夏に完全移籍加入してから、昨季まで“ブラウグラナ”のユニフォームを身に纏い戦ったデンベレにとっては、今夏にバルセロナを離れてから初の古巣対戦となる。

 6シーズンにわたってプレーした古巣との対戦を控えたデンベレは、「バルセロナ、そしてスペインに戻ってプレーできるのは素晴らしいこと。エキサイティングな試合になると思うよ」と話しており、試合を心待ちにしている。かつてのチームメイトとも連絡を取っているらしく、フランス代表でチームメイトのDFジュール・クンデとは「いつものように談笑しただけさ」と明かしつつも、スペイン代表MFガビについては「常に連絡を取り合っているよ。いつも試合前に話すんだけど、今はケガをしているから、非常に残念だ」と語った。

 バルセロナでの6年間はケガに泣かされることも多く、ファン・サポーターから批判されることも少なくはなかった。だが、シャビ・エルナンデス監督の就任後はパフォーマンスが安定し、昨季は公式戦35試合のピッチに立って8ゴール9アシストを記録。最終的には185試合の出場で40ゴール43アシストという成績を残し、バルセロナを去った。

「監督、そしてバルセロナでできた素晴らしい友人たちのおかげで、ピッチの内外で多くのことを学んだ。もちろんクラブの全員を知っているわけではないけれども、今後も長く続いていくであろう繋がりもできた。本当に貴重な時間だった」とバルセロナ時代を振り返ったデンベレは、自身のことを「完璧なお手本と言えるような選手ではない」と話す。「けれども、僕は僕なりに、常に最高のパフォーマンスを目指してきた。レンヌでキャリアを始めて、ドルトムントという大きなクラブに移籍し、バルセロナへ辿り着いた。バルセロナでの時間は本当にかけがえのないもの。今はPSGにいるけれども、僕のキャリアは成長の旅だったんだ」と語り、古巣への感謝を口にした。

 CL準々決勝のファーストレグは、10日にPSGの本拠地『パルク・デ・プランス』で行われる。その後、今季はバルセロナのホームスタジアム『カンプ・ノウ』が改修工事中のため、16日のセカンドレグは『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』にて開催予定。バルセロナを離れてから初の古巣戦に臨むデンベレは、この2試合でどのようなパフォーマンスを見せるだろうか。

【プレビュー動画】PSG、バルサの16強の戦いを振り返る

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