エヴァートン、財務規定違反により勝ち点「2」剥奪の追加処分…降格圏と暫定「2」ポイント差に

 プレミアリーグは8日、収益と持続可能性に関する規則(PSR)に違反したとして、エヴァートンに勝ち点「2」剥奪処分を科したことを発表した。

 エヴァートンを巡っては、2021-22シーズン終了期間における損失額が、PSRが定めた許容額1億500万ポンド(約200億円)を上回っていたとして、昨年11月に勝ち点「10」剥奪処分が言い渡された。その後、クラブ側の上訴が認められ、処分は勝ち点「6」の剥奪に軽減。しかし、プレミアリーグはさらなるPSR違反の疑いがあるとしてエヴァートンを告発し、独立委員会による調査と審理が続いていた。

 プレミアリーグの発表によると、独立委員会での3日間に渡る公聴会を経て、エヴァートンが2022-23シーズン終了期間において、PSRが定めた損失許容額を1660万ポンド(約32億円)上回っていたことが確認されたという。これにより、同クラブに勝ち点「2」剥奪の処分を科すことが決定。制裁は即座に発効となり、勝ち点「27」となったエヴァートンは、2部降格圏の18位ルートン・タウンと暫定「2」ポイント差の16位に転落した。

 今シーズン2度目の勝ち点剥奪を受け、エヴァートンは8日にクラブ公式サイトにて次のような声明を発表している。

「2024年1月、エヴァートンは2022-23シーズンまでの評価期間内に許可された収益と持続可能性に関する基準に違反したとして、プレミアリーグから告発された。この問題は同リーグの独立委員会に付託され、本日付でエヴァートンに勝ち点『2』剥奪処分を科すことが発表された。クラブはこれ以上の制裁が適切ではないとの立場を取ってきたが、二重罰の概念やクラブが直面している重大な緩和状況など、クラブ側が提起した大部分を委員会が認めたことを嬉しく思っている。これはウクライナでの戦争、そして高いレベルの協力およびクラブの違反の早期承認によるものだ」

「エヴァートンは、PSRに関する全ての問題について、リーグと協力して取り組むよう努めているが、適用される減点に関して様々な委員会で一貫性がないことを非常に懸念している。クラブはこのプロセス中に提供されたファン諮問委員会とその他のファングループ、そして全てのエヴァトニアンの継続的な忍耐と惜しみないサポートに感謝の意を記したいと思う。クラブと法定代理人は、委員会の決定に対して控訴する準備を開始した。現時点でこれ以上のコメントはない」

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